十三話 Tn side ページ14
城を出てから待ち合わせの中央広場に向かう
その足取りは、自分でも分かるほど早かった
けれど、人々はそんなことも関係なく
ただ、平和に日常を送っている
そんな街の光景を横目に
待ち合わせの場所はどんどん近くなる
ふと、噴水前を見ると、一人の町娘と目が合う
普段の俺ならば、あぁ、可愛らしい子やな…なんて
そんな軽くすましてしまうだろうが
その子は違う
もう何年も前なのにわかる
あれは�爛螢��瓩覆里世�
大人の女性になっていても
やはり面影が残っている
あの艶やかな黒髪も
あの宝石のような紅い瞳も
あの陶器のような白い肌も
凛とした美しい姿すべて
俺の知っている�爛螢��瓩笋辰�
さらに近づき話しかける
Tn「リオ…やんな？」
あまりの緊張に声が震えてしまう
情けない…そう、心の中で呟く
彼女はふと微笑む
あぁ、相変わらず可愛い
だがその顔はすぐ下を向く
リオ「……とんちゃん、いや、書記長様、お久しぶりでございます」
昔の呼び方、そのあとすぐに俺を書記長様と呼んだ
一瞬分からなかった
だが、そうだ
もう、彼女からしたら俺はこの国の�狃餤�長様�瓩�
俺からしたら
彼女はもう
この国の�狡�娘の一人�瓩笋�
それでも俺は
ずっとずっと
Tn「なぁ…ずっと会いたかった…」
そう言って、彼女を抱きしめた
いつもの自分なら考えられない行動だろうが
今の彼女を見て、抱きしめたい衝動を抑えきれなかった
リオ「と、とんちゃ！ど、どうした」
彼女は俺の腕の中で戸惑っている
その姿ですら愛おしく思う俺はおかしいのやろうか
Tn「寂しかった……なぁ、もう…俺の前から消えんといて…」
ボソッと出た本音
もう彼女を離したくはない
もう、失いたくはない
リオ「うん……もう大丈夫やで」
優しい声とともに、背中に腕が回るのが分かった
あぁ
彼女は今
俺の腕の中に
確かに居る
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地稲(プロフ) - すみません、歌詞を載せるのは控えた方がよろしいかと思います…。 (2020年6月14日 19時) (
レス) id: a7f6c2fae7 (このIDを非表示/違反報告)
吟(プロフ) - 狂蜜柑さん» 有難うございます！頑張ります！ (2019年10月1日 13時) (レス) id: d2ed15bfb9 (このIDを非表示/違反報告)
狂蜜柑(プロフ) - あのボカロを引用するとはっ！？選曲良いですね〜。応援してます！無理をしない程度に更新頑張ってください。 (2019年9月24日 1時) (レス) id: a8c51f040a (このIDを非表示/違反報告)
おもちまめ - 初めて見させていただきました、面白そうなお話ですらすら呼んでしまいました！所で最初の所で軍曹さんが出ないとありますが、メンバーが生放送等で軍曹はメンバーではないと言っているので、書かなくても大丈夫だと思います…！余計な指摘かもしれませんが…(汗) (2019年3月18日 0時) (レス) id: 58e9516a0d (このIDを非表示/違反報告)
吟(プロフ) - キラ様さん» 感想有難うございます！そう言っていただけてなによりです！これからもよろしくお願いします。 (2019年3月11日 23時) (レス) id: d2ed15bfb9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：吟 | 作成日時：2019年2月9日 23時
