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風邪 ページ32




しばらく密着しながら歩いていると、ふと私とくっついていない方の土方くんの肩が濡れていることに気づいた。



そのさりげない優しさに余計胸が高鳴るのと、申し訳ない気持ちでいっぱいだった。




「土方くん、もっとこっち来ていいよ?」



土方「いや、いい」



このままでは土方くんが風邪をひいてしまうと思ったのだが変に気を使われてしまっているようだ。さっき煙草臭いって言ったのがだめだったか。




仮にもこのお方は真選組の副長様だ。私なんかが風邪をひかせたら本当に不味い、考えただけでゾッとする。



「いいから!」



少し私が外側に行き、無理矢理土方くんの腕を引っ張った。さっきよりも密着している、というより引き寄せるため腕を組んでいた。



土方「ったく…テメェが風邪ひくだろうが」




「いいの!私は!」



ただの貧乏マヨラーが風邪ひくのと副長マヨラーが風邪ひくのではことの重大さが違う。




土方くんの肩が外側に出ていないのを確認すると、今度は下を向いて少し赤くなっている土方くんの顔が視界に入った。




「ひ、ひ土方くん大丈夫!?…顔、赤いよ?」



もし熱だったらかなりやばい。慌てながらどうしようと、二度とマヨネーズが食べられなくなるのではないかとか色々考えてしまった。




土方「…悪ィ、慣れてねェんだよ。お前みてェな女」



「……え?」



言っている意味が分からなくて思わず間抜けな声が出てしまった。戸惑っていると土方くんが頭に手を当て、何か言いづらそうにしている。はぁ、と一度だけため息をつき私の方を向いた。




土方「……あたってんだよ、離れろ」

あいつ→←優しさ



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るぅ(プロフ) - ちひろさん» ピュア方さん私もお気に入りです(笑)ありがとうございます! (2016年12月19日 22時) (レス) id: 29d079b7b6 (このIDを非表示/違反報告)
ちひろ(プロフ) - ピュア方さんっ…好きっ…///最高です…!! (2016年12月19日 21時) (レス) id: 7746acd9a8 (このIDを非表示/違反報告)
るぅ(プロフ) - ばばさん» ありがとうございます!まだまだですけど頑張って書いていきます! (2016年12月14日 18時) (レス) id: 29d079b7b6 (このIDを非表示/違反報告)
ばば - 最高級小説ですね。(*^^*) (2016年12月14日 18時) (レス) id: 1d7eb862f1 (このIDを非表示/違反報告)
るぅ(プロフ) - ぷわっぷ@若菜さん» すみません!変換ミスをしていました。わざわざご指摘ありがとうございました! (2016年12月13日 21時) (レス) id: 29d079b7b6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:るぅ | 作成日時:2016年12月5日 18時

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