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『大学、近いから今から見に行ってみる？』

『いいんすか？大光、どうする？』

『行きたい！芸大の綺麗なお姉さんがいっぱいんだろ？』

『それ目当てか…』

『お生憎様、大光君が想像してるようなキラキラ女子はいないよ？』


…入学して一ヶ月、思ったことがある
私達の大学に入学してくる人達は皆、何かを極めたい職人気質な人が多く、身なりは二の次なんて人も少なくない

それに女の子が多いし、異性の目があんまり無いから尚更だ


『えぇ〜、なんだよ！！ちぇ、期待してたのに…』

『大光がしょうもなくてすいません』

『ほんとにね…』


矢花がなんとか諭して大光君を無理矢理連れて行く
大光君ったらキラキラ女子がいないってわかった瞬間目の光が消えたんだから困ったものだ


『大光って本当に女の人が大好きなんですよね、ちょっと先輩に似てるんですよ…』

『えっ、Aさん女の人好きなんですか？レ…』

『あー、違う違う。矢花も語弊を招くような事言わないでよ』



窓の外に咲いていた綺麗な白い百合が揺れた


『じゃあ、行こうか。大光君お金ある？なかったら出してあげる』

『先輩なんか大光に甘くないですか？』

『そんなことないよ、矢花に優しくする必要なんてないし！』

『ひでえ！』



電車に乗り込むと、いつも見ている景色がぼんやりと広がるだけどその横には大光君と矢花がいてなんだか不思議な感じがする


目的の駅に着くと、二人を大学まで誘導する
キャンパスが目の前にくると二人は目を輝かせて綺麗！って息を呑んでいる、…連れてきてよかったな



『…あれ？A？』



後ろからふと名前を呼ばれた
…嫌になるほど聞いている男なのに甘くて可愛い声だった



『…嶺亜』

『先輩、お友達ですか？』

『友達っていうか、先輩』



そう言うと矢花は少しだけやばって顔をしてから嶺亜にペコっと挨拶をする、それに続いて大光君も頭を下げた


『誰？Aの彼氏？』

『そんなわけないじゃん、制服着てるの見えない？』

『いや高校生に手出してそうだしね』




あらぬ疑いをかけられない為に矢花をぐいっと前に出して力説する


嶺亜はふ〜んなんて興味なさそうに呟いた後にじゃあ練習してくるからなんてそのまま大学に戻ってしまった


場所借りていいか聞こうと思ったのにな…


『先輩』

『なに？矢花』


矢花は少し声を潜めて『先輩、あの人の事好きなんすね』って言った


　

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マリエ(プロフ) - ハルカさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！これからもよろしくお願い致します！ (2022年4月9日 16時) (レス) id: c6cf29b1a9 (このIDを非表示/違反報告)
 ハルカ(プロフ) - 良すぎて一気読みしてしまいました……お忙しいかとは思いますが続き楽しみにしております！ (2022年4月9日 2時) (レス) id: 17cc79c11f (このIDを非表示/違反報告)
 マリエ(プロフ) - 松さん» そのように言ってくださって本当に嬉しいです！完結まで是非宜しくお願い致します。 (2022年3月29日 19時) (レス) @page35 id: c6cf29b1a9 (このIDを非表示/違反報告)
 松(プロフ) - はじめまして！めちゃくちゃ面白くて更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2022年3月28日 23時) (レス) @page35 id: 309f0f86b1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名：マリエ | 作者ホームページ：http://commu.nosv.org/p/taka231  
作成日時：2022年2月23日 16時

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