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阿達A。18歳
18年前に銀行員の父と専業主婦の母の間に生を受ける
10歳の時に父の三度目の浮気によって父と母が離婚をする
そして、12歳の時母が再婚
…再婚相手は私や弟に隠れて母にDVをしていた
顔に青いあざがあり、口の横が盛大に切れている母を見て思った
母のような失敗はしない
私が最高の男を捕まえて、母の事も幸せにしてあげようって幼いながらにそう思った
母は男癖は悪いし、男の人と付き合っている時私や弟の事は二の次だった
だけど、それでも私にとっては肉親だし…母の気持ちも少しだけわかった
『…先輩、大丈夫ですか？』
『ん、大丈夫』
矢花黎
高校の後輩であり、
そして軽音部でもあり私の元彼、克樹、こんぴー、二人の後輩でもある
『…ね、矢花。この間買ってきたクッキーみたいなのなかったっけ？』
『え、あれ俺に買ってきてくれたんじゃなかったんすか？』
『そうだけどさ！買ってきたの私なんだから、もらう権利ぐらいあるでしょ？』
『確かに…いやいやいや、納得してませんよ？』
矢花黎というのは非常に掴みどころのない男で、出会ったあの日から私と矢花は知り合いと友達を行き来するような大変微妙な関係を続けている
『…この人離婚したんすね』
そして、男の人の割にゴシップネタが好きだ
『え〜、でも絶対すると思ってたよ私は』
『なんか、前との奥さんに隠し子いたことバレたらしいですけど』
『うわ〜泥沼』
泥沼を死ぬほど経験してきた私からしてみても、隠し子なんて奇想天外だ
それにしても、どうして人間は一人を愛せないのだろうか
父も、このテレビに出ている男も
…そしてこの目の前にいる矢花も？
私は、存分に愛されたい
もう十分すぎるって程、愛情の海につかって一生幸せに生きていきたい
それには、多すぎるほどの条件をクリアする必要がある
私も、そして相手も然り
こんぴーも克樹も�盒況�も…平野先生も
十分すぎるほどいい人だったし皆素敵な人だった
だけど、…何か満たされないような気がした…
私は私の身勝手な理由で皆と別れて、違う男を追い求めた
我ながら最低だけど私が…そして母が幸せになるには私がハイスペ男と結婚して幸せにしてもらうしかない
『…桜、咲き始めましたね』
『早くない？』
『ロマンチックですよね…』
中庭の大樹に白い花が咲き始めた
…なんとなくそれを恍惚と見入ってしまう
…もうすぐ卒業式だ
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マリエ(プロフ) - ハルカさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！これからもよろしくお願い致します！ (2022年4月9日 16時) (
レス) id: c6cf29b1a9 (このIDを非表示/違反報告)
ハルカ(プロフ) - 良すぎて一気読みしてしまいました……お忙しいかとは思いますが続き楽しみにしております！ (2022年4月9日 2時) (レス) id: 17cc79c11f (このIDを非表示/違反報告)
マリエ(プロフ) - 松さん» そのように言ってくださって本当に嬉しいです！完結まで是非宜しくお願い致します。 (2022年3月29日 19時) (レス) @page35 id: c6cf29b1a9 (このIDを非表示/違反報告)
松(プロフ) - はじめまして！めちゃくちゃ面白くて更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2022年3月28日 23時) (レス) @page35 id: 309f0f86b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マリエ | 作者ホームページ：http://commu.nosv.org/p/taka231
作成日時：2022年2月23日 16時
