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「へーそっか。敬浩さん、仕事の仲間とか友達とかめっちゃ大事にする人だから、付き合ったらすげぇ大事にしてもらえると思うよ!」
「そう……ですか。で、臣さんは?まゆの事……好きなんですか?」
次は私の番ですよ、臣さん。
ニヤリとした私を見て臣さんは顔が引き攣ってる。
「絶対そう思ってると思ったー!Aちゃん、それ勘違いだから!」
「勘違い?」
「そうでーす!可愛いしサバサバしてて媚びないとことかいいなぁって思うけど、好きかって聞かれたら正直分かんない」
分かんないってことは、可能性が0ではない。
「もっと、まゆの事知ったら変わりそうですねー!楽しみですねー?」
からかうように臣さんの肩を指でツンツンしたら、その指はキュッと握られてクッと笑われた。
なにその顔!なんか悔しい!
「俺的にはー、隆二もオススメなんだけどねー。楽しみだねーAちゃん」
ほんと悔しい………
隆二くんがオススメなのは知ってるよ!いい人だもん!
うん、とっても………いい人。
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この時、臣さんが言っていたことは私をからかっていたんじゃなくて………
忠告してくれていたそうです。
それに気付いた私は彼の隣でただただ、溢れる涙を止めることが出来ずに泣いたのです。
そのお話は、もう少し後のこと。
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作者名:taka | 作成日時:2016年3月17日 18時