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それからまたしばらく月日が経ち__
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なんだか少し悲しい気分になってきて、私は唇を噛んだ。
酔っ払っているからだろう、感情の制御がきかない。
私は彼_バーボンまたの名を安室透_について本人に気づかれないよう調べ、彼にもう一つの顔がある事を知った。
しかしその全貌は明らかになっていない。
どんなに調べても、肝心なところは掴めていなかった。
つまりこれは、それだけ彼が危険人物であることを意味する。だって私がこんなに調べて出てこないなんてありえない。
『…はぁ…』
「珍しいな、ため息なんて」
その言葉と共に私の隣に腰を下ろしたのは赤井さんだった。
『赤井さんこそ、ここに来るの珍しいですね』
「…誰かさんを心配して来てやったんだが?」
眉毛を上げる赤井さんに『はいはいありがとうございます』とそっぽを向くと、彼はふっと笑った。
なんでここにいるって分かったんですか、なんて絶対聞いてやらない。なんだか悔しいから。
「…何があった」
『…』
赤井さんは、優しい。
いつも感情があまり表に出ない私の異変に気づいて心配してくれる。
「話したくないなら別にいいがな」
『………安室透、バーボン、………降谷零』
「…ほお、よく調べたな」
『知ってたんですか?』
彼は何も言わないまま酒をあおった。
『降谷零って誰ですか』
「…」
彼は口を噤んだままだった。それを見て私は、赤井さんは降谷零について私が知るべきでないと思っているのだと悟る。
『私は、どうしたらいいですか…』
「…」
思ったよりも懇願するような声が出た。
だって、正直もう辛いのだ。
好きな人から道具としてしか見られていないことが。
それがわかっていても彼から離れられない自分が。
『こんな関係、望んでなかった…』
赤井さんは何も言わず、私を乱暴に撫でた。
きっと彼は全部知ってる。知ってて私に教えない。
『赤井さんはいつもそう…』
「…すまんな」
そう言って彼はまた私を撫でた。
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ピカチュウ - 面白いです!!安室が、目を覚まさないまま終わりは嫌です。だから、更新頑張ってください!!! (2020年9月15日 6時) (レス) id: 59772e939d (このIDを非表示/違反報告)
まな(プロフ) - 続き待ってます! (2020年8月20日 11時) (レス) id: b4debc2124 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - 続きが気になるところで終わらせますね!?更新頑張ってください! (2020年6月5日 11時) (レス) id: da120451b3 (このIDを非表示/違反報告)
MONACA(プロフ) - 続きはないんですか??? (2020年4月13日 14時) (レス) id: 21fce29ea8 (このIDを非表示/違反報告)
空白@吹部@Tp@不定期浮上(プロフ) - こういうラストってありなんですか、、、!?(混乱) (2020年4月11日 7時) (レス) id: 16e27b9642 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:椿 | 作成日時:2020年1月29日 14時