―対人恐怖症― ―N×S―part２ (ページ17)

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■―４２―　ページ17

雅紀side

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俺らは………泣きじゃくる櫻井くんと

そんな彼を抱きしめて背中をさすってる

二宮くんを…ただ、唖然としながら見ていた

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智「やっぱり……………………」

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智が、ボソッと小さく呟いた

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雅「やっぱりって………？」

智「…見てわからない？櫻井くんは

きっと…深刻な何かを抱えてるんだよ………」

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深刻な何か…………

でも、その何かが何なのか

それが…全く、わからないよ

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わからないけど…でも、なんか…

俺じゃ頼りないけど、でも…

なんとかしてあげたい…そんな気持ちが

俺の中で大きくなりつつあった

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だけど…なんとかしてあげたいって思っても

自体は…結構、深刻な気がする………

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和「…あんたら、まだいたの？

先に教室に戻ってくれてもいいよ…」

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二宮くんは、こちらを向いて

少し冷たい口調でそう言い放った

………また、そうやって突き放す…

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雅「ねぇ………二宮くん、教えてよ」

和「………何を？」

雅「櫻井くんには…一体、何があったの？」

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無神経かもしれない…

だけど俺は一番の疑問を、ストレートに

思い切って、聞いてみた……………

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