82.守る為にここに来た ページ5
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…あれ、そう言えば時間遡行軍は？
反応があった頂上に居ると思ったんだけど、今のところ何処にも……
「…なぁ、あんた」
「！」
いつの間にか、目の前に三代目さんが居て肩を揺らすも、静かに深呼吸してから見上げた。
牛鬼さんとの戦いで負傷したのか、胸元にやや大きめの切り傷が見えた。
「怪我…」
「ん？」
「怪我、してます…」
「ああ…これぐらい別に何ともねえさ。それより、あんたは……」
私の力で怪我を治していいだろうか、怪しまれないだろうかと悩んでいると、三代目さんが私に何かを聞こうと口を開けてた。
何だろ、とその続きを待っていた時だ。
ゾワリと背中を冷たい手で撫でられた様な、殺気を向けられている様な感覚に陥る。
蛍丸君も気付いたのか、刀をいつでも抜ける様に構える。
これは……！
間違いない、時間遡行軍…。何処…一体何処に…！
「っ居た！蛍丸君！」
「任せて、よっと！」
キラリと刀の刃が三代目さんの後ろに突如として現れた。
三代目さんの首筋に当たる前に、それを蛍丸君が大太刀で防ぐ。
ギィンッと刃が打つかり合い、小さな火花が散る。
そして闇から姿を現した時間遡行軍は、何処か悔しそうに歯を噛み締めた。
「な…」
「リクオ様！？」
「なんだこいつらは！？」
「皆さんは下がってて下さい！私達が貴方達を守ります！」
その為にここに来たんだから！
三代目さんの手を引き、私の後ろに庇う様に立つ。
それと同時に社の外に雷が落ちた。
見ると、バチバチとそれは嫌な気を纏った刀で、時間遡行軍である事が分かる。
まさか、時間遡行軍の狙いは…三代目さん、奴良君と…牛鬼さん…！？
「蛍丸君！一旦外に出て！室内じゃ不利だ！」
「っわかった！えい！」
蛍丸君は私が言った通りに時間遡行軍の気を引いて、外に出た。
私は室内の状況を確認する。
牛鬼さんは意識を失ってる。牛頭丸君は牛鬼さんを抱えているから、この場からすぐに動く事は厳しい。奴良君も負傷してるが、動く事は困難ではなさそう。残りの鴉の妖怪二人は無傷。
次に外に目をやる。
蛍丸君が相手をしてる時間遡行軍は太刀。速さでは蛍丸君の方が不利。
雷と共に現れた時間遡行軍は見たところだと四体。太刀が二体、打刀が二体。このままだと蛍丸君一振では厳しい。
彼らを守る為には、刀剣男士を呼ぶしか……ない！
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さて、誰が来るでしょうか？
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もこ(プロフ) - 初コメ失礼します！私逆ハー大好物なのでしてくれると嬉しいです！刀剣男士、ぬらりひょんの孫のキャラ全員推しなので嬉しいです！更新頑張ってください！ (2023年4月21日 21時) (
レス) id: 3b02df20c8 (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - 初コメ失礼します！出来たら全員のキャラに愛されたいです！（恋愛的に）あと落ちは出来れば全員落ちみたいなのが見てみたいです！無理せずに頑張ってくださいね！ (2022年12月21日 5時) (レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
赤い猫(プロフ) - 返信&更新ありがとうございます！これからも、ぬら爺と三日月じぃじのお茶会を想像しながら忠犬の如く待ちます！凄く好みな話しなので大丈夫、待てます！(｀・ω・´)なので、無理の無い様にのんびり気が向いた時に更新して下さいね！ (2020年11月10日 9時) (レス) id: 980ce92203 (このIDを非表示/違反報告)
サヒア(プロフ) - 赤い猫さん» 大変申し訳ありません…。亀よりも遅い更新となりましたが、今後も広いお心で読んで頂けると嬉しいです…。本当にすみません…。 (2020年11月10日 2時) (レス) id: be10d4266f (このIDを非表示/違反報告)
サヒア(プロフ) - はまぐりさん» いやホントにもう更新遅くてごめんなさい！！！頭の中では大体出来てるんですが、それを字体にするとなると…。とにかく！遅くなり、すみませんでしたーー！！ (2020年11月10日 2時) (レス) id: be10d4266f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サヒア | 作成日時：2019年8月15日 16時
