79.頂上に敵現る ページ2
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お願い…頷いて…。
事を大きくしたくないんだ。
そう願って、牛頭丸君の返事を待っていると、終わったのか蛍丸…君の「主〜」と呼ぶ声がした。
振り返ると、お〜いと手を振りながら駆けて来る蛍丸君が居た。
見たところ怪我もなさそうで、ほっと息を吐いた。
「蛍丸君、お疲れ様。大丈夫だった？」
「これくらい余裕だよー」
「そっか…。改めて、ありがとう蛍丸君。力を貸してくれてとても助かった」
「俺の方こそ、俺を見つけてくれてありがとね、主！」
そう言ってにこりと笑う彼を見て、先程までの緊張が少し解けた。
「あ、そうそう。俺気になってたんだけどさ」
「ん？何？」
「俺、大太刀なのに……て、主。なんか服のとこ、赤く光ってるよ？」
「え？」
指を刺された所に目を遣ると、蛍丸君が言った通り赤いライトの様な光が点滅していた。
取り出すと、それは政府特製時間遡行軍の探知方位磁石だった。
その磁石は赤い点滅を繰り返し、少し大きな赤い光の矢印となって、上の山の頂上を指していた。
配布された道具の取扱説明書には全て目は通してある。
そして、同時にこれが何を表しているのかも分かってしまった。
そんな…まさか、頂上に時間遡行軍が…！？
奴良君が、危ない…ッ！！
「ッ蛍丸君！まだ敵がいるみたいだ！」
「！何処？」
「この矢印の指している…山の頂上！」
「頂上…だと？」
「数は分からないけど…蛍丸君、いける？」
「任せてー、俺強いから大丈夫だよ主」
「ありがとう！」
連戦で疲れるかもしれないけど、今は蛍丸君を頼るしかない。
でも、もし予想以上に敵がいるなら呼び出さなくてはならない。
…大丈夫、まだ霊力は残ってる。
こんな所で倒れられない。
あ！とそこで政府から配布されたあるものを思い出した。
異次元ポケットを思い起こすが、今は気にしないで欲しい。
私は政府から配布された顔全体を覆う位の布と、山吹の花が散らされた羽織を取り出し、それを何の躊躇なく身に付けた。
これを付ける事で、どう言う訳か、他の人に私だと判別出来なくさせる事が出来る優れ物らしい。
つくづく思うが、時の政府って凄いよな…。何でも作れちゃうんだから。
「…おい、待てよ！」
「！牛頭丸君…」
「俺も行く。頂上には…牛鬼様が居るんだ。それに、俺がいねえと場所も曖昧だろ」
彼の瞳は本気だった。
きっと約束も守ってくれるだろう。
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もこ(プロフ) - 初コメ失礼します！私逆ハー大好物なのでしてくれると嬉しいです！刀剣男士、ぬらりひょんの孫のキャラ全員推しなので嬉しいです！更新頑張ってください！ (2023年4月21日 21時) (
レス) id: 3b02df20c8 (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - 初コメ失礼します！出来たら全員のキャラに愛されたいです！（恋愛的に）あと落ちは出来れば全員落ちみたいなのが見てみたいです！無理せずに頑張ってくださいね！ (2022年12月21日 5時) (レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
赤い猫(プロフ) - 返信&更新ありがとうございます！これからも、ぬら爺と三日月じぃじのお茶会を想像しながら忠犬の如く待ちます！凄く好みな話しなので大丈夫、待てます！(｀・ω・´)なので、無理の無い様にのんびり気が向いた時に更新して下さいね！ (2020年11月10日 9時) (レス) id: 980ce92203 (このIDを非表示/違反報告)
サヒア(プロフ) - 赤い猫さん» 大変申し訳ありません…。亀よりも遅い更新となりましたが、今後も広いお心で読んで頂けると嬉しいです…。本当にすみません…。 (2020年11月10日 2時) (レス) id: be10d4266f (このIDを非表示/違反報告)
サヒア(プロフ) - はまぐりさん» いやホントにもう更新遅くてごめんなさい！！！頭の中では大体出来てるんですが、それを字体にするとなると…。とにかく！遅くなり、すみませんでしたーー！！ (2020年11月10日 2時) (レス) id: be10d4266f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サヒア | 作成日時：2019年8月15日 16時
