【黒バス】所詮僕はあの程度だったんですよｗｗｗｗ

＊新章＊第二十七話 ページ27

さきほど、彼女は表情を隠すのがうまい方…といった



しかしこれは仮にもうまい『方』というだけである

彼女は完全に無感情無表情といったサイヤ人ではないのだ
喜怒哀楽がないわけでも…ましてや動揺することがないわけでもないのだ



貴方「偶然なんだよ…新設校っていう響きが気に言っていざ入学してみたら…あいつがいて…」


赤司「それでわざわざ同じ部にまで入ったのかい?もしかして、それも偶然なんていう訳じゃ…ないだろう?」



貴方「あー…うん、まぁ…」



―――やばいやばいやばいやばいやばいやばい…


―――非常にやばい!!


―――赤司に勘付かれたぁぁぁぁぁ…!!!



赤司征十郎という人物をよく見知った人ならば、彼に秘密事などしないだろう
きっとこの状況と全く同じ位置に置かれたのならば、その人はきっとすべてを話し「すみませんでした」と深々とした土下座を見せるだろう


いま彼女の目の前にいる彼はそのくらいの人物なのだ




いくら表情を隠すのがうまいといっても、エンペラーアイだのと言う必殺技(?)の前では、少しの動揺すら許せない状況となる


そしていま彼女は動揺した


動揺『してしまった』




これはもはや彼女の負けのサインでもあった





赤司「なら…ここに居る全員を納得させられるだけの…『言い訳』は言えるんだよね?」


貴方「それ…は…」


赤司「もしかして…あの事件の『真相』も…話してくれるのかな?」




ピチャリ




・









・








・




実際にその音が聞こえるものはいなかっただろう


でもAは確かにその音を聞いた
汗が頬を伝い、床に落ち、その水滴が音を響かせるのを…




そのくらいせっぱつまったこの状況で…彼女は一体何をどうするのだろうか…






彼女は口を開き、その『言い訳』を吐き出した




貴方「あのね…」

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