五十八話 ページ20
桜「じゃあ、私達はこれで、バイバ〜イ」
夏樹「あっ、うん。また」
そう言いながら、桜達は部屋から出た。
夏樹「それにしてもびっくりした〜。厚、せめてノックするなりしてよ」
厚「障子をノックしてどうするんだよ。まあ、いいや。とりあえず、さっきも言ったけど、体調大丈夫か？」
夏樹「うん。大丈夫だよ」
厚「本当か？」
そう言いながら厚は夏樹のおでこに触れた。
厚「う〜ん、確かに下がってるな。でも、あんまり無理するなよ？」
夏樹「・・・・・ｸｽｯ、薬研みたいなことを言うね」
厚「はぁ！？何でだよ！俺を薬研と一緒にするな！」
夏樹「あっははは。あっ、ねぇ、どうせだし、ちょっと遊ばない？」
厚「？何して？」
夏樹「トランプとか、折り紙とか、いろいろ」
厚「う〜ん、じゃあ、やるか！」
夏樹「うん！あっ、でも、先に風呂に入って来て、遊ぶのはそれからだよ」
厚「おう！じゃあ、風呂入ってくる！」
そう言うと、そのまま厚は風呂に入り、内番服に着替えた後、そのまま夏樹と遊び始めた。
〜トランプ〜
夏樹「やったー！勝ったー！」
厚「クッソ〜！」
夏樹「これで私の10勝5敗目、また差ができたね？」
厚「もう一回だ！」
夏樹「おう！かかって来い！また差を作ってやる！」
厚「あっ、そう言えば、お前桜達ともやってたけど、誰が勝ってたんだ？」
夏樹「冬菜が勝ってた。しかも負けなし」
厚「マジ？」
夏樹「マジ」
〜折り紙〜
厚「なんだそれ？」
夏樹「えっと、蝶々……」
厚「滅茶苦茶グシャグシャな、可哀想な形の蝶々だな？」
夏樹「うん。あっ、でも、桜達と一緒に追ったやつよりはうまく折れた方だよ！」
厚「何折ったんだ？」
夏樹「これ」
厚「・・・・・それ、ただ小っちゃく丸めただけじゃん」
夏樹「桜みたいなこと言うな〜。私はまだマシな方だよ！？楓なんて、何一つ折れなかったんだよ！？」
厚「あっ、そう」
夏樹「あっ、因みに、桜が折ったのこれ」
厚「・・・・・それ、魚の形に切っただけじゃねぇか。ていうか、器用だな」
夏樹「んでもって、冬菜がこれ」
厚「うわっ、凄っ！？立体感あるな！」
夏樹「でしょ？」
そうして二人が遊んでしばらくして、
莉那「あらら」
一期「これは」
莉那「全く、本当に仲良しね。二人共」
一期「ﾌﾌﾌ、しばらく寝かせて差し上げましょう」
莉那「そうね」
二人は夕餉の時間まで、寄り添って眠っていた。
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KICU(プロフ) - ありがとうございます！楽しく読んでくださっているのであれば、私はとても嬉しいです。続き、楽しみしていて下さいね♪ (2020年3月17日 3時) (
レス) id: afb88475f3 (このIDを非表示/違反報告)
薬研雪那 - 読んでいると大将組皆が仲良くやっているのが目に浮かんできて楽しいです！続きを読める事を楽しみにしています！ (2020年3月17日 2時) (レス) id: 7c350e0541 (このIDを非表示/違反報告)
KICU(プロフ) - ありがとうございます。これからも更新頑張りますのでよろしくお願いします。 (2019年8月10日 1時) (レス) id: afb88475f3 (このIDを非表示/違反報告)
ユリの花(プロフ) - 更新お疲れ様です。このお話とっても好きです！これからも頑張って下さい！ (2019年8月10日 0時) (レス) id: 8e2450761d (このIDを非表示/違反報告)
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