果てしなく続く空の下で【3】

裕太くん ページ16

｢…ｺﾞﾎｯ…ｺﾞﾎｯｺﾞﾎｯ…ｳｴｯ。｣






咳とともに




襲ってくる吐き気




今年一番の体調不良か。






それにしても



気分悪くて



ベットに行く力もなく




ソファでうずくまってる。











ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ…






ボーっとすること何時間？





気持ち悪さに眠りにつく事も




できず




なんの薬を飲めばいいのやら。





台所に行く



力さえも出ないこの時に






ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ…







鳴り響く、インターフォン







｢…誰よ。｣





幻聴だって




信じたい。







ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ…






｢…はぁ。｣






これで、どっかの、セールスマンだったら




訴えてやろうか。









｢Aちゃーん？大丈夫？｣






｢え…。｣









その声で誰かと分かった途端






マスクをして、






｢ｺﾞﾎｯ…。｣





咳をしながらも





玄関のドアをゆっくり開けた








｢…裕太…くん。なんで？｣

寂しいな→←甘える

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す