果てしなく続く空の下で【1】

変わってゆく景色 ページ40

いつものように



残業して



もう雪は



水へと姿を変え



毎日毎日と変わってゆく景色。






凛ちゃんからの



連絡なんて一切なし



月に一度行われてた




今日もあるはずだった



集まりが



もうないんだと



改めて実感した。









凛ちゃんと




咲也と、３人だけでも



集まりたいなぁ……。









なんて、暇な私。



虚しい気持ちで帰宅し



ベッドになだれ込む。









ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ……ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ





寂しい部屋に



突然の着信





すぐベッドから降りて




カバンの中から携帯を取り出す









画面には、たまちゃんの文字



玉森さんかな？




たまちゃんって入れたんだ(笑)



やっぱ、可愛いな。









『もしもし？』



裕太『もしもし、Aちゃん？。』



『そうだよ？どうしたの？』







改めて思うけど


私、玉森さんと電話してるんだ。



なんか、変な感じ。







裕太『ご飯食べに行かない？』


『えっ？』


裕太『この前ご馳走になったから、今度は俺が、ご馳走したいなぁって。』


『そんなのいいのに。』



裕太『っていっても、食べに行くんだけどね？』



ふふって笑う


電話越しの

玉森さんの顔はだいたい想像できた。




『大丈夫なの？』


裕太『うん。Aちゃんとおしゃべりしたいし。』


『ありがとう。』


裕太『迎に行くから待っててね。』



『ありがとう。道わかる？』


裕太『うん。覚えたから大丈夫。』






なんか心配だったけど


大丈夫って言ってるしなぁ、



玉森さんからの電話切って


急いで用意した。

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