410 F モヤモヤ ページ30
藤ヶ谷said
「いや…。
付き合ってんだよね。北山と。」
玉も言ってたけど
戸惑うように視線が動くと
小さく頷く彼女
A「…私は子どもの頃から
みっくんが好きでした。
辛いときも落ち込んでるときも
いつも傍に居てくれて…」
辛いとき…
…。
想いがかなったんだよな
てか、俺が忘れちゃったから…
君を思い出せない
なのに、北山のこと
本当なんだなって…胸に変なシコリを感じる
…。
…。
A「私ね…
実は最近まで他に好きな人がいたんです。
みっくん以外に初めて好きになった人」
お酒の勢いも借りてか
彼女が話し出したのは…多分、俺のこと
ずっと頑なに隠していた…
「その人は…」
A「…いなくなっちゃいました。」
「いなくなった…」
A「行方不明とか
そんな事件みたいなことじゃなくて
私の中で…彼はもう居ないんです」
…。
「…Aちゃんを忘れちゃった…から」
そう言うと、ゆっくりと視線が重なった
「それって…」
…俺のこと…だよね
A「…。」
うつ向くように視線を落とす
「やっぱり…俺たちって…」
その表情に俺たちの関係を確かめようとすると
A「ごめんなさい//何言ってんだろ//
私…ちょっと酔っぱらっちゃったかな//」
って、俺の言葉を遮った
萌「あー！こんなところに居た！
もうお開きになっちゃいますよー！」
そこへ萌ちゃん
A「あ、ごめんね//今、戻ります//」
戻りましょうって、部屋に戻っていった
俺とAちゃんが付き合ってたのは
きっと確かなこと
でも彼女が俺に話さないでいたのは
俺の記憶を壊さないように
記憶を失くした俺を…
自分を忘れてしまった俺を…
どんな気持ちで…
『好きな人が居たんです』
『居なくなっちゃいました』
俺にこんなことを話すのは…
もしかしたら…今も俺を
とか、
違うよな…彼女が見ているのは過去の俺
今ここにいる俺のことじゃない
今は北山と
…。
なんなんだよ…マジで
俺には咲良が居るのに…
なんで…こんな気持ちになんだよ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 900人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Cuz(プロフ) - はるかさん» 作者の方ではなくて申し訳ないです、、、！ももさんの小説リストを辿ってみてください！続きありますよ！ (8月26日 6時) (
レス) @page50 id: 0671d0725c (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - 一気に読みました。続き気になります。続きを待っています。 (6月15日 12時) (レス) @page50 id: a5101dca74 (このIDを非表示/違反報告)
c(プロフ) - 藤ヶ谷くん思い出してください、頑張って涙！そして主人公ちゃんが藤ヶ谷さんをまた受け入れてくれますように、、 (2020年4月19日 4時) (レス) id: b90a326d63 (このIDを非表示/違反報告)
ともみ(プロフ) - またお別れしちゃうのかな？切ないけどそんなお話もいいものですね。楽しみです。 (2020年4月11日 14時) (レス) id: e3c85a4b1a (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - 切なくなってきました。主人公は、みっくんと結ばれないのかな…(涙)どうか、二人を結びつけてくださいm(__)m (2020年4月10日 22時) (レス) id: c093b1f16a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：もも
| 作成日時：2020年3月27日 20時
