521 F たどれない記憶 ページ30
藤ヶ谷said
咲良「あ、こんばんは。」
いつもの自己紹介
幼馴染みで恋人
そう言うと北山の表情が分かりやすく曇った
北山「恋人…。あー不倫の。」
A「みっくん！//」
険しい顔の北山をなだめるみたいな
Aちゃん
不倫…？
咲良「あの、北山さん、ちょっといいですか…」
部屋の外へ連れ出される
…。
A「すみません//
みっくんが変なこと…」
みっくん…
まただ…この感じ
「みっくんって呼んでるんだ。北山のこと。」
A「はい。北山先輩は幼馴染みで…」
「北山先輩？」
A「あ、えっと…
私、高校までみっくんと一緒で…」
あれ…
「じゃあ、俺も同じ高校に居たかも。」
A「居ました//
ふたつ上の先輩で女の子たちは
ふたりを藤北って」
藤北…
『でた！藤北笑』
あれ、この話なんか知ってるような…
ダメだ…記憶をたどろうとしても
たどれる場所がない
やべ…頭、痛て
A「大丈夫ですか？」
心配そうに俺を見下ろす
「うん…ごめん。
なんか、このやりとり前にしたような
気がして
でも
思い出そうとすると頭が痛くなってきて」
そう言うと、驚いた顔をしたのが分かった
「やっぱり話したことある？」
小さく頷くと彼女の目に涙が浮かんで
「ごめん…やっぱり俺
すげー大事なこと忘れてんのかな？」
そう言うと彼女の瞳から涙が溢れ落ちた
「え//あの…//」
A「すみません//
私…//ごめんなさい//」
なんでだろ、なんか…胸が締め付けられる
女の子を泣かせたから？
それとも…
ガラ
北「A、帰るぞ。」
戻ってきた北山が怒ったように
強引に彼女の腕をとる
A「みっくん？どうしたの？」
それに戸惑うように振り向く
北「帰ろう。」
A「…。」
北「藤ヶ谷。
お前が記憶を失くしたことは
100歩譲って仕方がない。
でもさ…でも…」
でも？
北「お大事に。A、行くぞ」
強引に腕を引いて部屋を出て行った
…。
なんなんだ…
咲良「ごめん。北山さんに話したの」
ん？
咲良「私たちのこと。
付き合ってるって。お腹の子のことも。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 913人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「北山宏光」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かみりーな(プロフ) - お帰りなさい！続きが楽しみです！ (2020年3月29日 12時) (
レス) id: 1856802e71 (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - 涙が止まりません…。やっと二人が前にすすめる予感 (2020年3月27日 0時) (レス) id: c093b1f16a (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - あぁー(TT)泣いちゃいました（ ; ; ） (2020年3月26日 23時) (レス) id: d1d73bb006 (このIDを非表示/違反報告)
美久(プロフ) - 更新待ってました！これからも楽しみにしてます、ももさんのペースで頑張ってください！ (2020年3月26日 0時) (レス) id: b2030bb904 (このIDを非表示/違反報告)
美希(プロフ) - わぁ~ (T_T) 更新めちゃくちゃ待ってました！ ありがとうございます (T_T) ももさんのペースでまた更新頂ければ嬉しいです☆♪ (2020年3月25日 23時) (レス) id: 9bf00cb10a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：もも
| 作成日時：2019年10月7日 20時
