520 F みっくん ページ29
藤ヶ谷said
ガラ
もうすぐ退院という頃に
乱暴に扉を開けて入って来たのは
「北山！？」
北「おう。これ、お見舞い。
大丈夫なの？体。」
ぶっきらぼうに紙袋を手渡された
「あぁ。もうだいぶいい。
もうすぐ退院する。」
北「てか、覚えてんだ。俺のことは。」
そう言うから記憶喪失のこと
知ってるんだって…
「うん。覚えてる。
てか、だいたいのことは覚えてる」
会社の同僚とか、仕事とか
古い友だちとか家族とか
北「だいたいって…お前
すげー大事なこと忘れてんだろ。」
「大事なこと？」
北「Aのこと。覚えてないんだろ？」
あ、Aちゃんのことか
「…うん。ぼんやりしか。」
同僚だって言われて
毎日のように仕事の話を聞いてると
多分わりと仲良くやってた
後輩だったんだろうな…とか
思い出したって言うのとは違うのかな
北「いやいや
そこ忘れててだいたい覚えてるって言う？
マジで覚えてないの？
宮田のことは覚えてるのに？」
何か言いたげな北山
「…うん。
でも、親しい後輩だったんだよね？」
北山の話からしてもそうだよね？
北「親しい後輩って…お前、Aはお前の…」
ガラ
A「みっくん！//
声が大きい！廊下まで聞こえてる！//」
あ、噂をすれば
「こんばんは。今日も来てくれたんだ。」
A「はい。
…これ、次のプロジェクトの資料なんですけど」
差し出されたファイルを受けとる
「いつもありがとう。」
受けとって目を通していると
A「なんで
みっくんがここに居るの！？//」
北「藤ヶ谷が入院してるって聞いたから。
てか、お前連絡しろよ。」
A「しないよ//
だって、したら絶対
こういうことすると思ったし」
北「こういうことって、お前のためだろ！」
A「やめてよ//全然、頼んでないし！//
みっくん、本当にお節介」
北「はぁ！？」
なんだろ…このやりとり
なんか…よく目にしてたような
…みっくん
北山のこと？
…。
…。
胸の中の何かが音をたてるみたいに
変な感じがする
ガラ
咲良「太輔。遅くなっちゃった。」
扉が開くと咲良が入ってきた
「いや、大丈夫。」
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かみりーな(プロフ) - お帰りなさい！続きが楽しみです！ (2020年3月29日 12時) (
レス) id: 1856802e71 (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - 涙が止まりません…。やっと二人が前にすすめる予感 (2020年3月27日 0時) (レス) id: c093b1f16a (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - あぁー(TT)泣いちゃいました（ ; ; ） (2020年3月26日 23時) (レス) id: d1d73bb006 (このIDを非表示/違反報告)
美久(プロフ) - 更新待ってました！これからも楽しみにしてます、ももさんのペースで頑張ってください！ (2020年3月26日 0時) (レス) id: b2030bb904 (このIDを非表示/違反報告)
美希(プロフ) - わぁ~ (T_T) 更新めちゃくちゃ待ってました！ ありがとうございます (T_T) ももさんのペースでまた更新頂ければ嬉しいです☆♪ (2020年3月25日 23時) (レス) id: 9bf00cb10a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もも
| 作成日時：2019年10月7日 20時
