嘘つきな僕ら 26

1202 Tsaid 恋愛相談 ページ8

裕太said




今日はラジオの収録



メンバーは俺と渉と玉






プライベートでも仲の良い俺ら３人






でも今日の雰囲気は、正直微妙









渉と普通に話してるガヤ

勿論、俺とも






でも変に意識してしまうのは






『好きだよ……今も』



って、ガヤの本心を目の当たりにしたから







でも、そんな気まずさを感じてるのは

俺だけで、ガヤはいたって普通







普通……に振る舞ってい






そんな中で収録はスタートした







今回はガヤが仕切る回で

視聴者から寄せられた恋愛相談に

答えるコーナーへ








ガヤ「ペンネーム

ももさんからのお便りです。

読みますよー。」







前置きしてから相談内容を読み上げる







ガヤ「私にはずっと好きだった人が居ます。





長年の想いが叶って

最近ようやく付き合うことができました。」








渉が「おー♪」って

明るく合いの手を入れる







ガヤ「でも、彼はどうしても

元彼女のことが忘れられないみたいなんです。





私はどうすればいいですか。




だそうですが、どうですか？」







まるで俺の状況を読んでいるみたいな投稿に

胸がざわついた








どちらを選ぶかはA次第







でも、俺は……結局








彼女に丸投げしてるだけ








ガヤの背中を押すことも

彼女の手を離すこともできていない








自分の決断を先送りにしているだけだ









渉「んー。どうかなー。





俺だったら別れちゃう。



だってさ、結局どこかで前の人のこと

考えてんでしょ？






なんか、しんどくない？」







……しんどい……








その言葉が胸にドスンと落ちる







今まで薄々気づいていたAの気持ち





でも俺はずっと……目を反らしてきた







君を失うのが怖かったから








渉の言うように

そんな俺は客観的に見たらしんどいんだよな








渉「それにさ。




半端に付き合ってるとか

大した男じゃないっしょ！





どっちつかずとかさ。」







正論を真顔でぶつけてくる渉に






ガヤ「わた、怖いって(笑)」






と、笑いながらつっこむ






それに不服そうな渉









渉「じゃあ、太輔はどうなんよ？





もし、その子の状況だったらさ。」








そう投げ掛けられて、うーんって考え込む

1203 Tsaid 意外な答え→←1201 あと4日

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す