592 新しい朝 ページ9
薬指に光る
ダイヤの指輪
朝日に透けるようにキラキラしている
左手の指輪をながめていると
太「おはよ。」
隣で眠っていた太輔に後ろから抱き締められた
「おはよ//」
耳元から聞こえる低い声に
体温が上がる感じがする
私の左手に太輔の長い指が沿うように
絡まってきた
…//
太「よかった。夢じゃなくて」
そっと指輪に触れる
指先から愛されてるなって感じた
いつもと同じ朝
でも、いつもと違う朝
ふと時計を見ると
「あ、太輔。そろそろ起きないと！」
会社、遅れちゃう
ベッドから出ようとすると
太「起こして。」
甘えるように腕を掴む
え//
仕方ないな//って
引っ張り起こそうとすると
グッて引き寄せられて、また太輔の腕の中へ
「太輔？//」
太輔「今日が休みならいいのになー。
まだ、くっついてたい。」
拗ねるような表情に、思わずかわいいって…
それから、やっぱり太輔との時間は穏やかだ
太輔「指輪…会社にはつけていけないかぁ。」
「うん…報告してからじゃないと
ダメだよね//」
太輔「あーぁ、早くみんなに言いたい。
俺たち結婚するって。
俺の奥さんになるんだって。」
奥さん//
「なんか、照れるね//」
そう言うと、頬に軽くキスされる
太輔「大好き」
…//
「うん//…私も//」
そう言うと、今度は唇にキスが落ちてきた
チュッチュッて
何度もついばむようなかわいらしいキス
いつまでも続くイチャイチャに
「太輔//遅刻しちゃうよ//」
腕から逃れた
太輔「…あーぁ、出社してないのに
もう帰りたい笑」
そう言いながらベッドから立ち上がった
「何それ//」
太輔「んー？
だって、家じゃなきゃ
ぎゅうってできないじゃん？」
かわいらしく微笑むと
着替えのために奥の部屋へ入っていった
曇りガラス越しに、動くシルエット
なんか朝から変な気持ちになるのは
あんな風に太輔が触れるから
このまま、幸せな日々が続いていく
私はそう思ってたし…
そう願ってた
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りなりーぬ(プロフ) - 自分に照らし合わせてとても切なく苦しかったけど主人公ちゃんの本当の幸せが見つかって私も幸せな気持ちになりました。とってもいい作品でした。完結お疲れ様でした。そしてありがとうございました！ (2020年8月10日 1時) (
レス) id: 5584ae604c (このIDを非表示/違反報告)
ちぃとも(プロフ) - とても素敵なお話ありがとうございました。 (2020年5月26日 10時) (レス) id: 94802b8b46 (このIDを非表示/違反報告)
ayanoxx(プロフ) - 毎日楽しみにしていた月とオレンジが終わってしまって少し寂しいです、、（ ; ; ）とても素敵な作品でした。ありがとうございました！ (2020年5月26日 0時) (レス) id: 2f259a90a1 (このIDを非表示/違反報告)
らら - 毎日寝る前に読むのを楽しみにしていました！本当に良い作品をありがとうございました！ (2020年5月25日 23時) (レス) id: 9256046d8f (このIDを非表示/違反報告)
ミリア(プロフ) - 完結お疲れ様でした。主人公ちゃんが幸せになれて良かったです。 (2020年5月25日 23時) (レス) id: f32e14bd58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もも
| 作成日時：2020年5月19日 10時
