587 結婚しよ ページ4
太「お帰り。
手紙、受け取れた？」
部屋に帰ると、太輔が迎え入れてくれた
「うん。１ヶ月分、結構大量だった」
ソファに腰かけて
受け取った封筒を取り出した
パラパラ確認していくと
あれ？
『北山宏光様』
みっくん宛の手紙が混ざっていた
郵便局の人が間違えて入れちゃったのかな
太「はい。お腹空いてるでしょ？」
太輔がごはんを運んで来てくれた
「ありがとう//」
手紙をひとまず脇に寄せた
「いただきます。
ん、おいしい！」
夕食は早く帰れた方がやると決めていた
太輔の料理はどこか不器用だけど、美味しい
ふと、頭によぎる
こだわり満載なみっくんの手料理
ダメダメ//
帰り道でも、みっくんのことが
頭から離れなかった
でも、今は考えちゃだめ
って
太「あれ。これ…」
太輔の視線の先にあったのは
さっきのみっくん宛の手紙
「あ…」
わたしだってさっき知ったばかり
なのに…隠してたみたいな
変な気持ちになるのは…
「それね、みっくんが戻ってきてたの。」
さっきの話
「大家さんからもらった手紙の中に混ざってて…
配達員さんが、間違えちゃったのかな」
変じゃないよね？…私
なんでだろ、なんか気まずい
太「そうだったんだ。全然知らなかった。」
「うん。私も。さっき知ったから、驚いた。」
太「そっか。」
手紙に視線を落としたまま
しばらく止まっている
太「ちょっと、お風呂沸かしてくるね。」
その場を離れた
食事の片付けをして、お風呂を済ませると
太「A、おいで。」
って、手招きされて、脚の間に座らせられた
優しく髪に触れると
丁寧にドライアーを当ててくれる
時間があるときはいつもこうしてくれる
優しい時間
太「髪、伸びたね。」
「そうだね。しばらく伸ばしてたから。」
太「やっぱり長い方が
アレンジとかしやすいの？」
「うーん。自分でやるのは難しかったり
するけど、美容室でセットしてもらったり
するときは、やりやすいのかな。
友達の結婚式のときとか」
太「そうなんだ。
じゃあ、今は丁度いいのかもね。
結婚式に。」
「うん。そうかも//
でも…結婚式挙げる友達とか
今は居ないかな。」
…。
…。
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りなりーぬ(プロフ) - 自分に照らし合わせてとても切なく苦しかったけど主人公ちゃんの本当の幸せが見つかって私も幸せな気持ちになりました。とってもいい作品でした。完結お疲れ様でした。そしてありがとうございました！ (2020年8月10日 1時) (
レス) id: 5584ae604c (このIDを非表示/違反報告)
ちぃとも(プロフ) - とても素敵なお話ありがとうございました。 (2020年5月26日 10時) (レス) id: 94802b8b46 (このIDを非表示/違反報告)
ayanoxx(プロフ) - 毎日楽しみにしていた月とオレンジが終わってしまって少し寂しいです、、（ ; ; ）とても素敵な作品でした。ありがとうございました！ (2020年5月26日 0時) (レス) id: 2f259a90a1 (このIDを非表示/違反報告)
らら - 毎日寝る前に読むのを楽しみにしていました！本当に良い作品をありがとうございました！ (2020年5月25日 23時) (レス) id: 9256046d8f (このIDを非表示/違反報告)
ミリア(プロフ) - 完結お疲れ様でした。主人公ちゃんが幸せになれて良かったです。 (2020年5月25日 23時) (レス) id: f32e14bd58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もも
| 作成日時：2020年5月19日 10時
