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26 カレー ページ27

ピンポーン




数日後、仕事を終えて帰ったところに

不意に鳴ったインターフォン





玄関を開けると




「お疲れー♪」




ビール片手にみっくんが立っていた






……//





みっくんに会うのは数日ぶり







隣に住んでるのに、意外に会えないな……って

思ってたから





みつ「腹減ったー。飯は?

何か作ろうぜー。」





とかって言いながら

ズカズカ上がり込んで部屋に座る






何か作ろうぜとかって言いながら

ちゃっかりくつろいでるし







今日は私が担当なのかなって







いや、その前にこれって本当にいいのかな……

美紀さん



とかって、一瞬頭を過ったけれど






みっくんが来てくれたことに

私、めちゃくちゃ浮かれてる//








「みっくん、何がいいのー?」





冷蔵庫を確認する





残り物しかないなー






みつ「カレー食いたい♪


カレーならお前でも作れるもんな(笑)」



ケタケタって笑う





「失礼!私だって色々作れるよ!」






ちょっと盛ったけど






みっくんに言われるまま

残り物をかき集めてカレーを作る





材料を煮込み始めて気がついた






「ヤバイ……みっくん、ルーがない。」








みつ「えー!なんでだよ!

最初に確認すんだろ、そこ!」





って、近づいてきた







みつ「ちょっと待っとけ。」






そう残して部屋を出たみっくんは

数分ですぐに帰ってきた







みつ「あったぞ。これ、使お。」






キッチンに立つと、手慣れた手つきで

自分の部屋から持ってきたルーを入れると

鍋をかき回し始めた







なんだったら、隠し味までつけちゃう

みっくんはやっぱり料理男子なのかもしれない






そういえば……







「昔もよく一緒に作ったよね。カレー。」






昔……


みっくんが中学生で私が小学生だった頃






みっくんは母子家庭で

うちは共働きだったけれど








なかなか親が帰ってこないのはお互い一緒で

部活を終えたみっくんが

よくうちに来てくれて料理を作ってくれていた







それから高校を卒業するまで

お互いの家を行き来しては

一緒に晩御飯を食べていた








みつ「一緒に作った……

作ってもらっただろー。」







「え//そりゃ、最初は作ってもらってたけど

中学の頃からは私だって作ってたじゃん!//」







みつ「そうだっけかー?」






「そうでしょうが!//

ハンバーグ!ハンバーグ作ったじゃん!//」

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もも(プロフ) - ミィさん» コメントありがとうございます☆そう言って頂けてとても嬉しいです(^^)私自身が切ないのが好きで…現実にはきついですが、物語なので( ̄∇ ̄*)ゞこれからも気長にお付き合いください(*^^*) (2019年5月6日 21時) (レス) id: 0e833b3ebd (このIDを非表示/違反報告)
ミィ(プロフ) - 新作、嬉しいです。ももさんの作品は切ないものが多いですが、とても大好きです。今回は最初からもう、切なくて・・・今後も楽しみにしていますね。 (2019年5月6日 17時) (レス) id: 1dbee522b3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もも | 作成日時:2019年5月5日 0時

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