21 同郷 ページ22
藤「あ、じゃあさ
○○ってお店知ってる？
そこのパスタ、すごい美味しいの！」
「あ、すみません……
私、先週引っ越してきたばっかりで……。
実家が福島なんです。」
藤「あ、そうなんだ……。
え、てか福島って……俺も！
福島のどこ？」
お気に入りのパスタ屋さんを
知らなかった私にちょっとだけ残念そうな
顔をしたけど、福島というワードに
目を輝かせてる
藤ヶ谷先輩……こんな風に話してくれる人なんだ
意外……なんか、可愛い
「福島の○○ってとこで……」
藤「え、マジ！？俺も！」
「あの……実は……」
同郷の私に益々嬉しそうな藤ヶ谷先輩に
思いきって打ち明けた
先輩と同じ高校の後輩であること
みっくんの幼馴染みだということ
今はみっくんの隣の部屋で
独り暮らしをしていること
さっきまでみっくんも
この電車に乗っていたこと
会社で藤ヶ谷先輩を見つけたとき
私を知らないだろう先輩に
自分から言い出すことじゃない気がしたけど
この話の流れからすれば自然だよね
藤「そうだったんだ。
同じ高校……。
ごめんね。俺、全然気づかなくて」
少し申し訳なさそう
「いえ//
だって、私は本当に
ただの地味な女子高生でしたし……。
藤ヶ谷先輩は学校のアイドルだったので//」
藤「そんな……。
ていうか、アイドルとか大袈裟(笑)
俺もただの普通の男子高生だったから(笑)」
少し困ったように笑う
ガタン
わ……
電車が揺れるとまた足元がふらつく
そんな私の肩をサッと抱いた
わ//
思わず固まると
藤「あ、ごめん//倒れそうだったから//」
パッと手を離した
「ありがとうございます//」
ひゃー//
あの藤ヶ谷先輩に肩抱かれちゃったよー//
って、思っちゃう私のミーハー感
……//
……//
藤「北山は、元気？//」
なんか変な空気になってしまったのを戻す
「はい//みっくんは相変わらず、元気です//
案外ちゃんと自炊なんてしたり、
朝にブラックコーヒー飲んじゃったり……
高校卒業してからは
なかなか会えなかったんですけど
久しぶりに会ったら
なんか大人になっちゃってて(笑)
あ、身長は
変わってなかったんですけどね(笑)」
大人になってたり、変わらなかったり
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もも(プロフ) - ミィさん» コメントありがとうございます☆そう言って頂けてとても嬉しいです(^^)私自身が切ないのが好きで…現実にはきついですが、物語なので(￣∇￣*)ゞこれからも気長にお付き合いください(*^^*) (2019年5月6日 21時) (
レス) id: 0e833b3ebd (このIDを非表示/違反報告)
ミィ(プロフ) - 新作、嬉しいです。ももさんの作品は切ないものが多いですが、とても大好きです。今回は最初からもう、切なくて・・・今後も楽しみにしていますね。 (2019年5月6日 17時) (レス) id: 1dbee522b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もも
| 作成日時：2019年5月5日 0時
