19 ブラックコーヒー ページ20
週末が過ぎ
入社して２日目
緊張のあまり日が昇る前に目が覚めた
家で時間を潰していても仕方ないからと
準備を済ませて部屋を出る
外に出ると、日が昇り始めていた
春とはいえまだまだ肌寒い
スプリングコートわ羽織り直していると
ガチャ
隣の部屋の扉が開いた
みつ「お、おはよー。
早いねー。新入社員」
スーツを着こなして鞄を片手に
みっくんが出てきた
「みっくんこそ、いつもこんなに早いの？」
みつ「んー。いつもはもう少し遅いけど
今日は取引先に寄ってくからさー。」
鍵をかけると、足早に歩き出す
その後ろを追いかけた
最寄り駅まで徒歩10分
こんな風に並んで歩くのは高校生以来
あの頃は制服だったけど
今はふたりともスーツ
周りから見たら、社会人カップルに
見えたりするのかな……なんて//
みつ「うわ、早く着きすぎたわ。
あと10分かー。俺ちょっとコンビニ寄るわ。」
駅前まで来ると電光掲示板を確認して
改札横のコンビニへ
「私も！//」
時間に余裕があるし、みっくんと
もう少し一緒にいたくて
咄嗟に後を追ってしまった
でも、私お弁当だ
みつ「飯、買ってかねーの？」
サラダ片手におにぎりに手を伸ばす
「あ、うん//今日、お弁当だった//」
しかも、お茶まで持ってきてる私
みつ「え、そうなん？
じゃあ、なんでついてくんだよ(笑)」
そう言いながらササっとレジを通りぬけた
なにやってんの、私//
これじゃ、みっくんが好きなの
バレバレじゃん//
みつ「はい。飲む？」
差し出されたのはブラック缶コーヒー
「あ、ありがとう//」
みつ「それ。目、覚めるぞー。」
って言いながら蓋を開けて口に含む
みつ「んー苦い！」
って口を結ぶ
「コーヒーなんて飲むんだね。」
だって、昔はもっぱら
炭酸飲料だった気がするから
みつ「え？飲むよ。
朝はやっぱりブラックっしょー。」
お前も飲んでみろよと促されて、口に含むと
「苦い……」
口中にコーヒーの苦味が広がる
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もも(プロフ) - ミィさん» コメントありがとうございます☆そう言って頂けてとても嬉しいです(^^)私自身が切ないのが好きで…現実にはきついですが、物語なので(￣∇￣*)ゞこれからも気長にお付き合いください(*^^*) (2019年5月6日 21時) (
レス) id: 0e833b3ebd (このIDを非表示/違反報告)
ミィ(プロフ) - 新作、嬉しいです。ももさんの作品は切ないものが多いですが、とても大好きです。今回は最初からもう、切なくて・・・今後も楽しみにしていますね。 (2019年5月6日 17時) (レス) id: 1dbee522b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もも
| 作成日時：2019年5月5日 0時
