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やめろ…… ページ3

裕太side





彼女のことが愛しくてたまらない……

まるで、そう言っているかのように

優しく優しくAを包み込む









それに、心を開き始めているのか

少しずつ表情を取り戻していくように見える








……。





……。








そんな二人を見ているのは

俺にとってはかなり酷だった









「食器、洗うわ……」









そう言ってその場を離れ、そのまま別の部屋に

移った









リビングにはガヤとAが二人きり

否が応でも二人の会話は筒抜けだ









どうしても気になってしまい隙間から二人を

覗く









俺、なにやってんだ……









ガヤ「A……ごめんな。

助けてやれなくて……。」









そう言うと、そっとAの手を握った







今……Aって……呼び捨てにした









ガヤ「……怖い?」







遠慮がちに聞くガヤに

小さく首を横に振っている








……。









ガヤ「…辛かったね……」








その一言をきっかけにAが肩を震わせて

涙を流し始めた









……泣いてる







ことが起きてから、初めてAの顔に

表情が戻った









A「太輔……。怖かった……痛かった……

私……汚れちゃった。汚いよ……。」









涙混じりの震える声を絞り出す









……太輔って









自分の方に体を向けさせると

顔を近づけ優しく髪を撫でる









Aの頬にキスするような仕草を見せた

その唇が首筋から鎖骨へと降りていく









A「……ん……」







身をよじるA









ガヤ「……綺麗だよ……。すっげぇ綺麗……。」









ガヤの顔がAへと近づいていく








……やめろ……









見ていられなくなって、二人がいる部屋に戻り

咄嗟にAの腕を強く引いてガヤから

引き剥がした









あ……やべ……









俺に捕まれた腕が小さく震え

怯えた目で俺を見上げている








「……ごめん……」









ガヤがAをうまく慰めてくれてたのに

結局俺が怖がらせてしまった









……。









「……帰るわ。ガヤ……悪い……A……頼む」









部屋を出ようとすると、Aが俺の服の裾を

掴んだ









……え?









Aを見ると一瞬、俺を見て視線を落とす









……なんで?









ガヤ「帰るのは俺の方みたいだな……」

別れよ……→←ガヤ



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英子(プロフ) - 櫻宮・玉ヶ谷Loveさん» ありがとうございます☆とんでもございません……ただの自己満足作品ですので、強引なぶっとばし展開をお許しください笑。玉ちゃん可愛そうか~笑。(´д`|||) (2015年5月10日 23時) (レス) id: 6e85dbc71d (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮・玉ヶ谷Love(プロフ) - 玉ちゃんがかわいそすぎて今泣いてます>_<人を泣かせる作品を作れるなんて凄いですね…尊敬しますっ (2015年5月10日 21時) (レス) id: 18b2813121 (このIDを非表示/違反報告)
英子(プロフ) - ベルさん» ありがとうございます☆最後のことはなんとなく考えていますよ(´∇`)これから、藤ヶ谷さんとの関係が動き出します!では、「君の隣で13」でお会いしましょう(^^)/ (2015年5月7日 6時) (レス) id: 6e85dbc71d (このIDを非表示/違反報告)
ベル(プロフ) - 本当に面白いです!どっちと結ばれるのか…ちょー気になります!これからも更新楽しみに待ってますね♪ (2015年5月7日 1時) (レス) id: 88fba55d8f (このIDを非表示/違反報告)
英子(プロフ) - ありがとうございます!大丈夫!意味分かりましたよ(´∇`)私が一昔前のドロドロなドラマとかが好き……今ってそういうのないから笑。ありきたりなシチュエーションや現実的じゃないことも多々ありますが、ま、お話なのでね……ご愛嬌です☆(  ̄▽ ̄) (2015年5月6日 18時) (レス) id: 6e85dbc71d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:LUNA | 作成日時:2015年4月26日 6時

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