君の隣で 12

嫉妬の塊 ページ20

……困るな……この質問








裕太の方をチラッと見ると一瞬、目が合った









「えっと……かっこいいと思うようよ？

……優しい人……かな」









誰とも特定できないような言い方をした









亜美「ん〜。なんか全然、想像つかない！

写メとかないの？」








グイグイくるな……








「ん〜ごめん。無いみたい」





困ったように笑ってごまかす







これ以上、つっこまれると大変なので咄嗟に

聞き返した









「亜美ちゃんは？……彼氏居るの？」








きっと居ないはず……じゃなかったら

裕太とこんな風に会えるわけない









仮にも元カレなわけだし……









亜美「……居るよ。居るけど、正直

あんまりうまくいってないの……。」








……！








居ないと思ってた……何……この転回









亜美「彼氏のこと……裕太に相談のって

もらってたんだ……ね？」









裕太に話を振った








相談って、そんなの……ただの口実

それを理由に裕太と連絡とってたの？……






じゃあ、こうやって会うのも一回じゃない

のかもしれない……





だから裕太は私たちに内緒にしてたんだ……









どんどん嫉妬の塊となっていく私









食事が終わると店を出た








亜美ちゃんは電車で、私たちは亜美ちゃんに

ばれないように後から合流して車で裕太の

マンションまで帰った









わたしの心の中はとにかくグチャグチャだった









嫉妬してる……本当は今すぐ問い詰めたかった

でも、私にそんな資格ない……









家に着いて、お風呂を済ませると二人で

ソファでくつろぐ









裕太「今日……ごめんな……。

いきなりで驚いたよね」









裕太から話し出した









「うん……。仕事だと思ってたから……

びっくりはした……。」









裕太「……亜美さ……言ってたけど彼氏と

うまくいってないらしくて悩んでんだよね……。

だから、力になってやりたくて……。」









……。









裕太「だから、この先も……会ったりとか

するかもしれない……」









なんで？……そんなの嫌






でも、言えない









「そっか……。分かった。

力になってあげてね……」








私が返せる精一杯の言葉だった









裕太「俺が女の子と二人で会ったりしてて……

ヤキモチとか……焼かないの？」








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