君の隣で 12

怪しい関係 ページ13

裕太「ん〜？たまたまな〜。」



素知らぬ様子の彼に少し安堵した







男友「いやいや……たまたまってある？

お前ら、怪し〜」







男友「てか、お前ら昔付き合ってた

もんな〜！」





口々に嬉しそうにつっこんでいく男子たち

心なしか嬉しそうな亜美ちゃん







まだJr.だった頃、あまり有名じゃなかった

こともあって、その頃は今の様に厳重に

内緒にはしていなかった









だから、地元のメンバーの何人かは二人のこと

を知っていた







確かに……怪しい









だって仕事の後なのに、たまたま……

しかも走っている車の中から亜美ちゃんを

見つけるなんてことあるのかな……









それに、こういう集まりで勘ぐられたりする

のが嫌な裕太が、友達とはいえ女の子と二人で

来るなんて……

私が相手でもそんなこと、しないのに……









そう思うと怪しくしか見えない二人の関係……

元○○○だというのも、余計に二人の関係を

勘ぐらせた







そして、今も亜美ちゃんは甲斐甲斐しく裕太に

寄り添うように食べ物をとってあげたりと

世話をやいている








……。







華「なんか……。」








朝陽「……変だよな……二人の様子」







私の気持ちをズバリ言い当てた……

私だけじゃない……二人もそう思ってるんだ……

だとしたら……他のみんなも








……。






……。






無意識に首もとのネックレスに触っていた

裕太が、みんなの前でもつけてていいって

言ってくれたネックレス








華「ちょっと！朝陽君！」




私の気持ちを察してくれた







そんなやり取りをよそに、しばらくすると

私たちのもとへやってきた裕太








裕太「遅くなったわ〜」






特に変わった様子もない……いつものテンション








朝陽「珍しいな……亜美と一緒なんて……」






空気を読まない朝陽が早速切り込んだ

でも、今回は自分で聞けないので、助かった

やっぱり気になるから……









裕太「ん？あ〜たまたまな」






なんとなく話を濁す








……言えないようなこと……あるの？









朝陽「たまたまって何だよ。気になるわ！

お前……怪しい。何か言いずらいことでも

あんの？」







冗談ぽくさらに切り込む








裕太「は？なんで、お前までそうなんだよ……！

別に何もねーし。話すようなこともねーよ。」






そう言うといつも通り私の隣に座った

亜美の気持ち→←疑惑の相手

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