君の隣で 12

カッコ悪くてもて ページ1

裕太side





メンバーと仕事の後、ガヤを食事に誘った









二人で飯に行くのは、ガヤのAへの

気持ちを聞いたとき以来だ









俺から飯に誘われたガヤは

怪訝な顔をしていた









きっと俺が１ヶ月前にガヤとAが何を

していたか……それを聞こうとしているんだと

思っていたんだと思う









でも、今更そんなことを責め立てる

つもりなんてない

俺はガヤにAを助けて欲しかったんだ









というか、ガヤとA の関係を

問いただしたって意味がない









二人はお互いを好きなんだと思う

だから、問いただしたら最後。俺の完敗だ……









店に着いて注文を済ませ

料理が出されると本題に入った









「あのさ……Aのことで

ガヤに頼みがあって……」








覚悟したように俺を見る









きっと、もう２度とAに会うなとでも

言われると思ったんだろう









「ガヤにさ……Aに会って欲しいんだ……」









ガヤ「……え？」








全く真逆のお願いに驚きを隠せないでいた









ガヤ「……いや……何で？」









「実はさ……」








最後まで話していいか、迷いながらAの

身にあったことと、今のAの状態を話した









……。








ガヤ「……。」








眉間にシワを寄せ、一点を睨むように見ている









ガヤ「……お前……何してたの。

電話出ないで、何してたんだよ。」









怒りに満ちた目で俺を睨み付ける









「……。」









俺は何も答えられなかった









……。









ガヤ「……。お前が彼氏だろ……。

お前が傍に居てやれよ。」









きっとガヤは今すぐにでもAに会いたい

はずだ。でも、俺に気を遣ってか

そうやって返したんだと思う









……。









「俺じゃ……ダメなんだよ。

俺の顔見て、怯えた表情すんだよ……あいつ」









ガヤにこんなことを言うのは不服だった……

自分の彼女に拒否られてる俺は

めちゃくちゃカッコ悪い









でも、こんな情けない頼み事をしても……

A には、また笑って欲しかった

ガヤ→

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