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神様「あなたがここに残っている間に
やりたいことをするためには
人の手が必要よね。」
人の手
確かに、私の声は誰にも聞こえないし
私は何にも触れられない
神様「一人だけ、あなたの存在が
分かるようにしてあげましょう。」
一人だけ
神様「あ、申し訳ないんだけど
太輔さんは無理なの。
彼は意識を取り戻させるだけで
精一杯だから。」
ごめんなさいねって
そっか…じゃあ、誰が
そう考えてパッと頭に浮かんだのは裕太だった
私が死んで、すごく凹んでたし
太輔に会えないなら
もう一度会いたいのは裕太だと思った
それに、きっと裕太なら協力してくれる
神様「分かったわ。
彼にだけあなたの存在を
認識できるようにしてあげる。
ただし…」
ただし?
神様「あなたが成仏するときには
彼の記憶も一緒に消さなくちゃならない。
勿論、本当に生きていたときの記憶は
消えたりはしないけど。」
記憶を消す
つまり、これから私との間に
あった出来事や会話は1ヶ月後に
裕太は忘れてしまう
「分かりました。大丈夫です。
お願いします。」
神様「それなら、承るわ。
これからの1ヶ月半
悔いのないようにすごしなさい。」
そう言うと、神様の姿が薄れていく
「あ、待って!
神様にはもう会えないんですか?」
神様「まぁ、会えないとは言わないけど
やたらに私を呼ばないでね。」
って、一言残すとフワっと目の前から消えた
と、思ったら
え…ここは…
裕太「え…え、え!?
えー!?なに、なに、なに、なに!?
なんで!?え!?」
まるで幽霊でも見たみたいに目を円くして
床にヒックリが返ったのは
裕太だった
なんでか分からないけど
いきなり裕太の部屋に飛ばされた
裕太「え、え!?A!?
え、幽霊!?なに!?」
こし抜かしちゃってる裕太
すごい大げさ笑
でも、神様が言ったように
私が見えてるんだよね?
「裕太、落ち着いて!」
って、落ち着けるわけないよね
だから、一通り騒ぎ終わるまで黙って待った
裕太「…。」
驚きすぎて大騒ぎしたから
はぁはぁって息切れ
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美希(プロフ) - ももさん!新作待っていましたー☆ まだこれからなのに続きが気になり更新が楽しみです(^-^) (2020年5月29日 6時) (レス) id: 9bf00cb10a (このIDを非表示/違反報告)
ぴーち(プロフ) - こんにちは!新作待ってました!まだ序盤なのに鼻の奥がツンとします…。 (2020年5月28日 22時) (レス) id: a35dab13d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もも | 作成日時:2020年5月28日 21時