10 君に伝えたいこと ページ17
その夜
私はどうか神様にまた会えますように
昨日のことが夢ではありませんようにって
願いながら目を閉じた
すると
「神様！」
昨日と同じ装いで現れたのは神様
神様「呼んだ？」
「はい！
お願いします。
太輔を目覚めさせてください。」
いつ消えてしまうかも分からない神様に
慌てて用件を伝える
神様「…本当にいいのね？」
私の存在が今ここにあるのは
この世に無念を残しているから
太輔が目覚めたら、心残りは無くなって
私は成仏する
つまり…本当のさよなら
「はい。お願いします。」
それでも、私は太輔には生きて欲しい
神様「分かったわ。」
そう言うと、空を見上げたその先の流れ星が
ひとつ強く瞬いた
神様「大丈夫。明日には目覚めるはずよ。
でも、あなたは…」
…。
あと45日
私がここにいられる時間
「ありがとうございます。」
…。
神様「あなたに残された時間はあとわずかよ。
後悔のないように過ごしなさい。」
「はい。
あの…神様。」
私は残りの時間で何をしたいのかを
神様に話した
太輔の隣で必死に考えた
最後の時間の過ごし方
太輔とみんなに…キスマイのみんなに
ありがとうを伝えたい
私の人生を彩ってくれた彼らと
私と同じ彼らのファンに
それから
太輔の未来が明るくあって欲しい
目を覚まして
私が死んだことを知った彼が
立ち直れるようにサポートしたい
できたら
太輔に新しい恋なんか探してあげたりして
私のことなんか忘れてって
…なんて、ちょっとだけ強がり
本当は、忘れて欲しくない
ずっと、これから先も
という本音は話せないまま
口ごもる私を見かねた神様
神様「あなたも辛いわよね。
でも、こればっかりは
どうにもしてあげられない。」
そうだよね…
いったら、私の魂の存在と
引き換えに太輔を目覚めさせてくれるんだから
神様「でも、私も神様よ。
迷える魂が確実に成仏できるように
させなきゃいけない義務がある。」
確実に成仏させる
…未練を残させないってこと？
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美希(プロフ) - ももさん！新作待っていましたー☆ まだこれからなのに続きが気になり更新が楽しみです(^-^) (2020年5月29日 6時) (
レス) id: 9bf00cb10a (このIDを非表示/違反報告)
ぴーち(プロフ) - こんにちは！新作待ってました！まだ序盤なのに鼻の奥がツンとします…。 (2020年5月28日 22時) (レス) id: a35dab13d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もも
| 作成日時：2020年5月28日 21時
