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ある時、女は男を丘に連れていきました。



雲のない夜のことでした。



女は男に、星座というものを教えてくれました。



男は黙って、頷きながら空を見ました。



女が少し、楽しそうに見えたからです。



女は次に、月を指さしました。



「...月が、綺麗だな。」



男は頷きました。



何回も生まれ変わり、何回も見てきたはずなのに。



何で、こんなにも美しいのでしょう。



また、女は言いました。



「私も、人間が嫌いだ。」



男は驚きました。



女はいつも誰かと一緒にいるからです。



男と同じだと、考えもしませんでした。



わずかに沈黙がありました。



女はやっと、男の目を見ました。



「お前は私の《大切》な部下だ。



...死んで、くれるなよ。」



女の「大切」は、



男には、ただの言葉に聞こえませんでした。




.

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孤独な月 - 虎の月さん» ありがとうございます。少しでも、あなたの心に響いたのならば幸いです。暫く公開しますから、良ければまた来てください。 (2020年11月6日 9時) (レス) id: 1bda2ccaaa (このIDを非表示/違反報告)
虎の月 - いやはや...こんな深いお話は始めて見ました...思わず涙が...とても心温まる作品を本当にありがとうございます。期間限定とは...惜しいものです... (2020年11月3日 15時) (レス) id: 23f1f79e2c (このIDを非表示/違反報告)
孤独な月 - fubukiさん» ありがとうございます。マジですか、嬉しいです、良かった。 (2020年10月26日 1時) (レス) id: 5a3c1aad01 (このIDを非表示/違反報告)
fubuki(プロフ) - あ………………好きです。 (2020年10月25日 21時) (レス) id: 8d00889b6b (このIDを非表示/違反報告)
孤独な月 - ビードロさん» 意味、分かりましたか?...うふふ。 (2020年10月23日 8時) (レス) id: 1bda2ccaaa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:孤独な月 | 作成日時:2020年10月15日 23時

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