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そんな、ある日。
男が毎日の日課で庭に出ると、人影が見えました。
近づいてくる人に、
生まれて初めて、男は息も止まるほど驚きました。
いたのが、
あの白い髪の女だったからです。
「...ああ、やはりお前か。」
鋭い目。表情の乏しい、「冷酷」なリーダー。
まさに、あのときのまま。
言葉も出ない男に、女は言いました。
「...お前もその服か。私もだ、あんな短い人生だったが、忘れられない。
何回生まれ変わっても色濃く残っているんだ。」
女は昔より、よく喋りました。
けれど、そのままでした。
「...何で...?」
ようやく口から出た男の言葉に、女は答えました。
「...私も、何度も生き返ってきているんだ、お前と同じでな。」
ああ、だから。
余計に、「大切」だと思ったんだ。
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孤独な月 - 虎の月さん» ありがとうございます。少しでも、あなたの心に響いたのならば幸いです。暫く公開しますから、良ければまた来てください。 (2020年11月6日 9時) (レス) id: 1bda2ccaaa (このIDを非表示/違反報告)
虎の月 - いやはや...こんな深いお話は始めて見ました...思わず涙が...とても心温まる作品を本当にありがとうございます。期間限定とは...惜しいものです... (2020年11月3日 15時) (レス) id: 23f1f79e2c (このIDを非表示/違反報告)
孤独な月 - fubukiさん» ありがとうございます。マジですか、嬉しいです、良かった。 (2020年10月26日 1時) (レス) id: 5a3c1aad01 (このIDを非表示/違反報告)
fubuki(プロフ) - あ………………好きです。 (2020年10月25日 21時) (レス) id: 8d00889b6b (このIDを非表示/違反報告)
孤独な月 - ビードロさん» 意味、分かりましたか?...うふふ。 (2020年10月23日 8時) (レス) id: 1bda2ccaaa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:孤独な月 | 作成日時:2020年10月15日 23時