100万回生きた男

個人的な解説と、作者の考え。(作者の考えです。読まなくても構いません) ページ17

書いていて考えた、文章の意味です。勿論、自分で想像したい方は、読まなくても大丈夫です。


＊10話目の、｢あなたは嫌いじゃない｣

男が女に言った所ですね。少し寂しい部分です。軽く流されても構いませんが、私は一つの

意味を込めています。｢死ぬな｣です。

文章の途中で混ぜるのは、少し違うと思ったんですよ。

人が簡単に死んでいく日常で。当たり前の存在だった女に、さすがに言わないだろうと。


＊7話目の、｢月が綺麗だな｣

｢お？｣となった方、いますかね？｢月が綺麗ですね｣とは、ご存知の通り｢愛してる｣です。

ここは、正直どう取って頂いても構いません。お互いが大切なのは、事実ですから。

しかし、関連性を持たせた文章を忘れないで欲しいです。

｢世界には、月より綺麗なものが沢山あるぞ｡｣

これです。15話目の女の言葉です。

月より綺麗なもの=世界。

あの時では考えられない幸せが待っていると、男に言っているわけです。

幸せになって欲しいな。



＊男と女の共通点｢人間嫌い｣

目立ったのは｢人間が大嫌い｣ではないでしょうか？

男は何度も裏切られ、ある意味人間不信です。ですが、初めて大切に出会えたんですね。

しかし、作中で女の人が嫌いな理由はあまり詳しく描写しませんでした。

勿論、女も何回も生まれ変わっていますから、男と似た理由かもしれません。

しかし、私の考えは、ヒントは、7話目に隠されています。

女が、男に自分も人間が大嫌いだと言った後、男に言った言葉。

｢死んで、くれるなよ｡｣

分かりましたか？

女は、大切がどういうことか知っています。8話目の通りです。

そして、男は女の大切な存在。

つまり、今までの世界で、大切な存在を失くし続けてきた訳です。

だから、男には死んでほしくない。そして、だからこそ人間が嫌いなんですね。

きっと、今までの女の大切は｢人間｣だったから。





また追加するかもしれません。下らない考察、読んで頂き、ありがとうございました。

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