Episode 42 ページ42
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腫れた目を隠すように
少し濃いめに化粧をする
急いで制服を着て
急いで家を出る
「ごめん、お待たせ…」
壁にもたれ掛かってスマホをいじってた佐野くんは顔を上げた
「おはよう、A」
いつも以上に優しくみえる笑顔
…罪悪感しかない。
でも、隼とは何もなかったんだから大丈夫。
「…はやく、行こう?」
そう言うあたしを見つめたまま
佐野くんは動こうとしない
「…なんかあった?目、腫れてる」
言葉に詰まる
だって、さっきあった事なんて
言えないもん
「…なんでもないよ!ちょっと寝れなくてさ」
「そっか、無理すんなよ」
あたし達は歩き出す
佐野くんの目を見れない
佐野くんも
隼も
悪くない。
悪いのは佐野くんがいるのに
隼からのキスを期待していたあたし。
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まるのすけ(プロフ) - 続編気になります!お願いします! (2018年1月31日 18時) (レス) id: 1e002853b4 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - この作品大好きです! 続編書いてください!!お願いします!! (2018年1月20日 22時) (レス) id: 56a08ab818 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜ふかしちゃん | 作成日時:2017年10月11日 0時