80話 ページ35
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小 「 俺、頼りないんかな?
って思ったらやり切れん気持ちになって。
淳太くん と 照史くん が 俺らやあの4人の為に
色々大変やのに動いてくれとるのは分かっとる。
それでも、俺らメンバーやん。
俺、一番年下やし、
まだ高校生やから頼り甲斐ないかもしれん。
でもそれ以前に同じグループのメンバーやん。
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もっともっと、頼って欲しいねんっ 」
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こんなこと言うたって
しげが困ってまうの分かっとる。
分かっとるけど…っ。
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重 「 よぉ頑張ったな 」
小 「 !? 」
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しげ はそう言うと正面から俺を抱きしめてくれた。
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重 「 いっぱい悩ませてごめんな。
いっぱい辛い思いさせてもうてごめんな 」
小 「 しげ…っ 」
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重 「 俺ら、多分ずっと小瀧のこと子どもや思てた。
でも、そうじゃなかったんやな。
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小瀧は、俺らが思とるよりずっと大人やったんやな 」
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涙で目の前が滲む。
しげ は「 頑張った、頑張ったな 」と言いながら
背中を一定のリズムでポンッとしてくれる。
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普段なら「 子ども扱いすんなや 」って突き放しとるとこやけど、
今日は しげの優しさに甘えたくなった。
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重 「 小瀧、お前はどうしたい? 」
小 「 え? 」
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重 「 俺もさ、お前と一緒で頼られへんのは嫌なんよ。
黙ってお留守番なんてありえん。
やから俺は
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今から事務所に行く 」
小 「 ?! 」
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しげ はそう言うと、俺をそっと離して
「 お前はどうする? 」と聞いてきた。
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そんなん、答えは最初から決まっとる。
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小 「 行く 」
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これは淳太くん と 照史くん だけの戦いやない。
8人の戦いやから。
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marine - 新作楽しみです! (2017年6月3日 16時) (レス) id: 417805a21d (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - いいえー!新作楽しみー! (2016年2月16日 18時) (レス) id: 491c726500 (このIDを非表示/違反報告)
凪優月(プロフ) - りりさん» ありがとう!! (2016年2月16日 15時) (レス) id: 619bf0c67b (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - 頑張れ! (2016年2月15日 22時) (レス) id: 491c726500 (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - イェーイ!!! (2016年2月15日 22時) (レス) id: 491c726500 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:凪優月 | 作成日時:2016年1月21日 18時