結婚式で転生しました【文スト】

夢のまた夢 ページ17

夢を見た

トリップする前の

結婚式の後

新婚生活の夢



だけど
少し変だ



『ねぇ、なにしてるの？』
私がそう彼に声を掛けても

彼は此方を振り向かない


むしろ


私なんか【いないように】過ごしている


次の日もそうずっとそう


ある日

私は泣いた

自分でもどうしてか解らない

無視されたから？
虚無感に教われたから？
私がいないように過ごされたから？

きっと何れも違う


私は濡れた眼を拭い叫んだ

【氷華水月・氷河期】
こんな世界永遠と凍って仕舞えば良い

無くなって仕舞えば良い

こんな世界でも凍ればきっと綺麗に成るかな



辺りは段々と凍りつき

私の足元まで来た

凍り付いた世界を眺めると


ふと彼が此方を向き喋りかけようとして凍りついたのが見えた

私は駆け寄った

自分がしたことを悔いた

大好きだって叫んだ

しかし、氷は溶けない



仕方がない私も此の世界と共に凍って仕舞おう

そう思って

異能を使おうとした

その時だ




｢A！起きろッ！｣

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