初彼5 (ページ42)

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A「横尾さん、ありがとうございます。

横尾さんがいてくれたのできちんと玉森さんと話せた気がします。」

(横尾)「玉、Aさんの事、本気で好きだと思うから安心して何でも話して平気だよ。

今までの玉なら、こういうのめんどくさいからもう別れてると思うし。

見切っちゃう感じ。」

A「怖っ！！

……それだけ、星の数ほど周りに女性がいるっていう事ですね!」

(横尾)「あはは(笑)面白いこと言うね(笑)

玉って、付き合ったらいちづだよ！

でも、自分についてきて欲しいタイプだから、あまり相手には合わせないっていうところがあるよね。

だから、こういうことがあるとめんどくさくなっちゃって見切っちゃう感じのタイプだと思うけど。

でも俺はあまり玉の恋愛は知らないからプライベートのリアル玉は分からないからまた違うのかもしれないけど、少なくとも玉はそういう所あるからね。

だからその玉がこうやって夢中になってんだからAさんに対する気持ちは本気だと思うよ!」

A「あ、ありがとうございます。

嬉しいです。素直に。」

(横尾)「まっ、俺から太輔に、きちんと話してみるから安心してよ!」

A「すみません。」

…………

(宮田)「たっだいま～！めっちゃ美味しそうじゃーん！」

宮田さんと藤ヶ谷さん、戻ってきた。

ーーいただきますーー

藤ヶ谷さん、何事無く食べてる。

彼女さんと何があったんだろう。

すごく傷つく事があったなんて、きっと今だって…心の中はつらいんだろうな。

私も少し前までそうだった…

試験に落ちてものすごくツライのに、明るく振る舞ってたから。

玉森さんにもなかなか言い出せず、親友のゆりえの前までも落ち込んで無いふりして…

会社の上司の前でも、前を向いて既に私は頑張ってますのふり。

明るく、笑顔で。
毎日。

でも心の中ではずっと泣いてた。

1人になれば声を上げて泣いてた。

そんな自分と藤ヶ谷さんが少し重なって見えた…。