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急いで帰って荷物整理。
その時…
カバンから ふわっと落ちた…紙。
東京→京都
新幹線チケット。
実家に帰る予定だった、この休暇。
試験に落ちた自分をリセットする為に。
でも…
玉森さんといる事に決めた昨夜。
…………
私…
どうせ実家に帰ったところで…
居場所なんて無いのは始めから分かってた。
幼い頃から教育熱心で厳しかった両親は私の仕事の現状を話したところで理解してくれるはずも無く。
それでも
何らかしらの形で東京を離れ、リセットしたかった自分がいた…。
…………
けれど…
もう このチケットはいらない。
………………
ゴミ箱に捨てた。
………………
私には
玉森さんがいてくれるから。
玉森さんと過ごす中で試験に落ちた自分をリセットすると決めたから。
………………
………………
私は もう迷い無く鞄に荷物を詰めた。
………………
このまま…玉森さん家へすぐに戻る予定だったが、せっかくの休暇、以前より行きたかったショップもあるし…買いたい物もあって、六本木へ少し寄り道する事にした。
………………
ブラブラ買い物を楽しんだ。
かわいい物や素敵なショップを回っているうちに…
どんどん気分は晴れてきた。
やっぱり実家には帰らなくて良かったのかも…。
東京は私を元気にしてくれる…
見るもの全てに刺激をもらえて、明るい気持ちにさせてくれるような…
そんな華やかさと賑やかさが ここにはある気がする。
………………
『Aちゃん?!だよね?!?』
………………
A「……?」
振り向くと…
『あっ、やっぱ、そうだっ!』
…………
『えっ?!俺、分かんない?!』
………………
『俺だよ。』
マスクと深く被った帽子を少しずらして覗かせた顔は………
驚いたことに…
藤ヶ谷さんだった…。
そして…
その隣には…
横尾さん…。
もう驚いちゃって声すら なかなか出なくて…。
…。
A「//え、え…と。
き、き、昨日は……ごちそうさまでした。
すみませんでした//」
(藤ヶ谷)「いーよ、いーよ、そんな気にしないでよ。
それよりさ〜なんか今日、雰囲気違うね〜!
カジュアルだね!
昨日はさ〜ワンピースだったから、なんか すげーギャップで、めちゃくちゃイイ感じで驚いた!
一瞬、Aちゃんって分からなくて、違ったら どうしよって思っちゃったし!」
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作者名:ともこ | 作成日時:2017年10月28日 0時