176 玉森side ページ22
絶対に見ないっていう、彼女なりに守ってるものみたいのがあるみたいで…
それが崩壊しちゃった瞬間という感じで…。
……………
慌てて、ベッドの下に落ちたタオルケットを拾い上げ、綺麗に首まで掛けて俺の隣に寝転がるAちゃん。
………………
A「ごめんなさい／
できない事はするもんじゃないですね／／
自分で頑張りますって言ったのに…
今、心臓がドキドキし過ぎて…
これ以上、やっぱり できないです／
でも、でも、きっと私も玉森さんを気持ち良くできます！
少しずつ…慣れますから、待ってて下さい。」
Aちゃんって、こんな事にも真っ直ぐだな…
何事も真面目って、感じで…。
むしろ、こんな事にまで真面目に向き合わなくても…(笑)
自分ができない事ほど燃えちゃうタイプの性格なんだな…って。
そんな所も俺に似てるけど…。
Aちゃんの照れてる、少し困ったような様子を見てたら余計に好きになった。
何よりも 『待ってて下さい』って言ってくれて、嬉しくなった。
……………
そんな事 知らないままでいいよっていう自分と期待しちゃう自分が交差している気分…。
(玉森)「うん、待ってるねっ。」
…………
彼女の首まで掛かって しっかり守られていたであろうタオルケットを一気に剥がし…
Aちゃんと一つになれた。
ようやく…。
やっぱり痛いみたいで時折 歪む彼女の顔…。
でも…
A「やめないで／／大丈夫だから／／」
っていう彼女が愛おしくて…
愛おしくて…
愛をいっぱい…
いっぱい…。
……………
……………
俺で いっぱいにしてあげた。
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作者名：ともこ
| 作成日時：2017年10月28日 0時
