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玉森さんに手を引かれ、ソファに掛けた。
水を取りに行く玉森さん。
戻ってくると すぐに
(玉森)「コート、脱いだら?掛けてあげる。」
私のコートを脱がしてくれた。
(玉森)「俺、めっちゃ好き、このコート!かわいいよね!
それに中に着てるワンピも めっちゃ好みだわ。」
A「ありがとうございます…//」
玉森さん、恒例のファッションチェック…洋服の好みが合うので幸いだけど、好みになれてるか毎回緊張する。
クローゼットから戻ってくると玉森さんはテレビを付け、くつろぎながら言った。
(玉森)「今日さ、泊まってくれるって言ったじゃん。
だけど明日も仕事だよね?
洋服どうする?
朝、一度戻る?
俺、家まで送ってあげるよ。」
A「実は、明日から一週間、会社を休む事になりました。」
(玉森)「???」
……………
……………
A「私、試験、落ちました。
ニューヨークへは行かない事になりました。
応援してくれたのに ごめんなさい。」
(玉森)「…………。」
玉森さん、テレビを消した…
途端に静まりかえる。
…………………
A「私、小学校の頃から短期留学制度を利用して 何度か海外に留学していました。
その頃からの夢でした…海外で働くのが。
でも就職活動で外資系企業、全て完敗しました。
なので、今の会社と仕事は…実は本望ではありません。
でも…この会社でも海外に行けるチャンスに巡り会いました。
なのに…チャンスをものにする事…
できませんでした……」
(玉森)「………。」
……………
A「私、試験を受けた=勝手に満足して、受かった気にさえなってました。
浮かれてました。
調子に乗ってました。
そんな自分が…ただただ恥ずかしいです。」
(玉森)「………」
A「心の整理が自分の中でつくまでは玉森さんには話すつもりはありませんでした。
自分が情けなくて…。
どうやって玉森さんに話したらいいのか分からなかったし、
玉森さんの素敵な彼女でいたかったし、完璧な彼女でいたかった思いも強く…
そういうのが崩れちゃうのがイヤで、
カッコ悪い所も見せたく無くて。
言い出せませんでした。
なかなか言わずに、報告が遅くなって ごめんなさい。」
(玉森)「………。」
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作者名:ともこ | 作成日時:2017年10月28日 0時