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玉森さんがエレベーターで向かって来る間…ひとまず部屋をどうにかしないと！
っって、どうにもなんないー！！
近くにあった鏡を ふと見ると…目が泣き過ぎて腫れてるー！
コンタクト、入らないじゃんー！
メガネかぁー！！
しかも、お風呂後でスッピンー！
どうしよー！
結局…何もできないままインターホンが鳴る。
まさに、タイムアウトー！！
ドアを開けると…
玉森さんー！！
本当 今日もカッコイイ！
(玉森)「寒いー！」
A「すみません／／お待たせして」
(玉森)「ううん、車、降ろしてもらったばっかだよ。
そうじゃ無くて、オシャレさんは寒いんだよ！」
A「あはは(笑)
その気持ちは分かります。
同感です。」
(玉森)「あったかい飲み物、欲しいー！」
A「そうですね、すぐに用意します！
っって／／待ってください／／部屋、片付けますから／／」
(玉森)「いいよ、そんなの別に」
A「よく無いですよ／／
玉森さん、うちに来たの初めてじゃないですかぁ／／
こういうのは初めが肝心ですから！
待ってて下さい！／／」
玉森さんを玄関に残し、私は慌ててリビングの片付けへ！
すると…
A「きゃー／／まだですよー！！」
玉森さん、私の言葉は無視でリビングへ入ってきた…。
リビングの床に投げ捨てられているコート…
床に散らばる洋服…
机に広がる化粧品…
お風呂上がりのバスタオル…
帰宅して投げ捨てた通勤カバン…
A「こ、これは違うです／／」
(玉森)「？！」
A「そこから動いちゃダメです！／／
目も瞑ってて下さい！／／」
私…慌てて片付けた。
こんな だらしない、どうしようも無い姿…見られたく無い。
机に広がる やりっ放しの化粧品を ざっとまとめていると…
玉森さんが床に落ちていた私のコートを そっと拾い上げ、近くに落ちていたハンガーに掛け始めた。
A「そんな事しなくて大丈夫です！／
玉森さんは、何もしなくて大丈夫ですから／／！！」
(玉森)「…このコート、秋の新作のブランドのじゃん。
高いやつじゃん。」
玉森さんが私のコートを眺める…
そのコートは今日初めて着たのに、すごく疲れて見えた。
まるで私の背中のように。
A「本当、すぐ片付けますから待ってて下さい！」
玉森さんからコートを奪うように取り返すと私はクローゼットへ向かった。
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作者名：ともこ
| 作成日時：2017年10月12日 1時
