初彼〜キミがいる世界3

137「七夕婚」玉森side ページ37

玉森side



(二階堂)「昨日〜どうなったのー？！」






(玉森)「ー。」






(二階堂)「テイクアウトして。

美味しかった？」






(玉森)「ってか、テイクアウトなんて してないし。」






(二階堂)「はい、嘘〜！！

だって一緒に店 出て行ったじゃーん！」






(藤ヶ谷)「……、、」




バラエティ番組の収録。




ドラマの仕事で遅れて楽屋に入れば、二階堂がニタニタ笑いながら、昨日の話題。




そんな俺は溜め息しか出なかった。




苛立ってたに近いかもしれない。




だって…




昨日…、、




Aちゃんから、せっかく電話がきたのに…。




電話が通じたのに…。




せっかく、せっかくだったのに…、、、。




…………




こんなんじゃ…、

また誤解されちゃうよ、、。




…………………




………




…………………




………






(メイクさん)「おつかれですか？」




いつも俺らに帯同してくれてるメイクさん。




以前、俺と Aちゃんにケーキをデザインしてくれたりと、仕事以外でも すごく良くしてくれていて／／
※初彼続編より




今日も収録前 鏡の前でメイクをしてくれながら…






(メイクさん)「お顔、浮腫んでます。

昨日、飲みました？」






(玉森)「うん。まぁ…。」






(メイクさん)「浮腫みが少しでも改善されるようにリンパをマッサージしておきますね。」




そう一生懸命 施してくれるメイクさんの左手の薬指には…






(玉森)「えぇっ？！

結婚したの？？？」




指輪がキラリ／／…






(メイクさん)「／／あはは(笑)

さすが気付くの早いですねー／／

そうなんです…、結婚しましたっ♡」




えぇー！超 驚きなんだけどー！




ってか、彼氏いたんだ？！




てっきり…、、

宮田とイイ感じだったから、、、




宮田と…、、そうなのかも？！って…、、俺 勘違いしてたしっ。






(玉森)「おめでとうー。

えっ？いつ？」





(メイクさん)「／／それが…、七夕の日に…、入籍しましたっ／／

って、言っても、天の川を確認できるどころか、雨 降っちゃったんですけどね(笑)」






(玉森)「あっ、そうなんだぁ…。

七夕に…。

あぁ…確かに…、、雨…降ってきちゃったよね…、、。」




俺は、七夕と聞き、また あの日の事を ぽつり ぽつりと…思い出しては、入籍って おめでたい事なのに、思わず…暗い表情で返してしまって…



、、、

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