110 せいせいしてます? ページ10
シャンパンを2人で空けきった頃には私達は再びベッドの上にいた。
ほろ酔いのまま…眠りにつこうとした心地良い空気の中、私の中に一本の電流みたいなものが走った。
(藤ヶ谷)「ミカと別れたんだ…。」
A「えっ…?」
私は耳を疑った。
それに驚いたのは言うまでも無いけど、、、
/何よりも自分のせいなんじゃないか?って…、
一気に我に返った。
私は、おとぎ話に出てくるプリンセスなんかじゃ無く、
悪を王子に囁く悪女なのではないか…と。
A「本当…に…?」
(藤ヶ谷)「うん。本当。」
A「えっ?、、
なんか、、あっさり…、、?みたいな、、。
って、違うよね/、、、」
あまりにも あっさりと…完全吹っ切れてますって感じの藤ヶ谷さんに思わず不躾な事を吐いてしまった。
(藤ヶ谷)「うん、そうだね。
あっさり終わりだね。」
A「…えっ…、、
、、大丈夫…?」
(藤ヶ谷)「じゃ、慰めてよ!」
そう言って、横になる私を より近くに抱き寄せてきた。
A「大丈夫…、、??、、
、、ツライよね…、、」
静かに寄り添った。
そんな私に…
(藤ヶ谷)「嘘!
俺、全然 落ちて無いよ!」
急に いたずらな笑顔を見せてくる。
(藤ヶ谷)「落ちる訳無いじゃん。
だって俺から フったんだもん。」
A「…。」
(藤ヶ谷)「せいせいしたよ…。
ようやく終わった…って。」
天井を仰ぐように見つめながら深く息を吐き出すように言う。
さっきまでのいたずらな笑顔は何処へ…。
そんな様子からして、まだシコリが残っているようにしか私には見えなかった。
A「本当…、、本当に…、、せいせいしてます?」
(藤ヶ谷)「えっ?……」
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作者名:ともこ | 作成日時:2018年2月12日 23時