113 カタストロフィー 藤ヶ谷side ページ13
藤ヶ谷side
それは、数日前の事だった。
(ミカ)「ごめんね。こんな事になって…」
(藤ヶ谷)「でも、専らのデマでも無いだろう…」
(ミカ)「それ…言われると ツライけど…。」
ミカが、舞台共演した俳優と熱愛スクープされた。
まっ、分かってた。
いつかは こうなるって…。
ミカと別れる日が来るって。
だから、これは一つのきっかけに過ぎなかった。
俺らにとっては…。
むしろ、きっかけができてよかったと思った。
きっと…ミカも そう思ってるはず。
……………………………
俺とミカは、ドラマ共演で知り合った。
すごく可愛くて、気さくで明るくて、話しも合って…。
そんなドラマ最終日の打ち上げの後、ミカから告白されて付き合い出した。
あれから５年…
変わらず隣にはいるけど、気持ちは隣になんていなかった。
それは お互い感じてた。
だけど、別れの言葉は どちらからも出さなかった。
いや、出せなかったのかもしれない。
別れる！って叫べるうちは、口に出せるうちは、きっと未だ相手を好きなんだと思う。
だけど…
俺らは…
きっかけが無いと別れを切り出せないところまで落ちていた。
だから…今回のミカの件は、俺らが別々の道に進む いいきっかけになった。
……………………………
Aちゃんに�爐擦い擦い覆鵑討靴凸気い�せに�瓩辰董張張辰海泙譴浸�は、正直 動揺はした。
でも、それはAちゃんが俺に指摘してきた意味とは違う。
あの時 俺が動揺した理由…
それは…
ミカがいた日々に、色々な意味で 月日の重さと存在の大きさを感じたからだった。
５年というミカとの交際の月日に、自分が歩んできた仕事を照らし合わせては、ミカとも仕事とも共に歩んできた…、共に成長してきた…って思える自分がいる。
仕事で落ち込む時もツライ時も…
悩む時も…
仕事で上手くいって嬉しい時も…
必ずミカがいた。
そんなミカの存在は、いつも俺の仕事を照らしてくれていた…、すごく大きな存在だった。
だから…
別れてからも、
未恋とは違う…、
恋心でも無い…
大切な思い出の人になっている。
……………………………
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作者名：ともこ
| 作成日時：2018年2月12日 23時
