初彼

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(ゆりえ)「ジャーン！日焼けしました〜！ビキニあとバッチリ〜！」


ゆりえは有休＋祝日＋土日を利用し、彼氏と沖縄旅行へ行っていた。


日焼けした肌にビキニあとが、彼氏との充実の夏を物語っていた。


そんな訳で久々のゆりえとの再会。


そして仕事終わりの ゆりえとの久々の一杯。



たくさん話したい事、相談したい事が山積みな私…。


でも…どこから どう話したらよいのか…。



最近、色々な事が起き過ぎていて…平凡こそ幸せという私の日常が大きく動き出していた。



さらには先日…玉森裕太さんから お電話を頂き…飲みに行かない？というお誘いを頂いた。


少し悩んだけど、飲むのは嫌いじゃ無いし、快諾した。


が、、、同期の青川君と飲みに行くのとは違って、勇気もいる。


もう〜あれこれ考え過ぎて頭がパンクしそうな毎日…

そして、その日が…とうとう明後日へ迫っていた。




(ゆりえ)「でさ〜Aは、進展あった？」



A「実はね、明後日さ…飲みに行く事になったの。」



(ゆりえ)「きゃー飲みデートじゃん！酔った勢いで、ぎゅって抱きしめられちゃったりしてー！」



A「……抱きしめられたのは、この前…もうあったの。」


(ゆりえ)「は？！はーーー？！マジなの？いつの間に そんな急展開した訳？
で、どうだった？！どうなったの？！」


A「うん…初めて男の人に抱きしめられたから、すごく緊張で胸いっぱいで…。なんというか…うん…感動もしちゃって…。ごめん、うまく話せないや。」


(ゆりえ)「そっかぁ。Aにしてみれば刺激が強過ぎたのかもね……。
でもさ、彼氏できて良かったじゃん！おめでとう！」


A「ううん。違うの。彼氏では無いの。お友達。」


(ゆりえ)「え？！友達？！
抱きしめられたり…そういうことあって、いい感じな雰囲気があったのに、付き合おうってならなかった？って事？」


A「うん…というか、いい感じの雰囲気って、どんな感じなのか 自分でも よく分かって無いというのもあるんだけどさ、それ以前に、私みたいな者が彼の彼女になるなんて…まず ありえないな…と。」

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