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{何で もっと かわいく聞けないんだろう、私。何で もっと かわいく会話できないんだろう、私}
『んははははは〜。なんか その聞き方、うけるね。
ご本人だと思ったから 逃げちゃったんじゃないの?』
A「まぁ…そ、そう……です。テレビの中にいる人が こんな所で おにぎりを買っているから。やっぱり本物なんですか?」
『んははは〜
そうだね〜自分で言うのもなんだけど本物だね。
ってか、自分を本物って言うのも初めてなんだけど(笑)
俺ね、よく行くの。あそこのコンビニ。基本的に気がつかれない事多いんだよね。家から近いし、よく利用してんだ。』
私、頭の中 真っ白。
だって、本物だったから。
玉森裕太さんだったから。
こんな奇跡、神様、私が頂いていいんですか?
(玉森)「これ、よかったら。」
おにぎりを今度は目の前に差し出してくれた。
A「いえ、いただけませんよ。」
(玉森)「いや、2つ買ったから。どうぞ。」
どうしたらよいか分からず、震える私の手。
すると、玉森裕太さんが、私の手にコンビニのビニール袋を握らせてくれた。
(玉森)「大丈夫…?」
A「…。」
完全かたまる私。
(玉森)「具合悪いの?家、帰れる?この辺なの?」
A「か、帰れます!私の家は もうすぐそばで…この道を曲がって…あの並木道の十字路を………。最近建った新築のデザインマンションで………。」
なぜかテンパり過ぎて自分の家を道説明してしまっていた。
(玉森)「ふ〜ん(笑)そうなんだ〜。俺も近いんだ。ここから。と、いうか目の前なんだけどさ。」
A「えぇ〜もしかして、ここですか?」
先ほどまで一人 虚しく見上げていたタワマンを指さすと
(玉森)「そうそう。ここ。
家、近そうだし、また街で偶然会うかもだけど 今度は逃げないでね。(笑)」
A「は、はい…。」
玉森裕太さんは、そう言うと私にくるりと背を向け、公園から出て行く。
A「あ、あの!!」
私、そんな玉森裕太さんを呼び止めた。
(玉森)「?」
A「お友達になって下さい!!」
自分で言っておきながら、自分で言っている事がよく分からない。
相手はアイドル。芸能人。
私みたいな者が言うセリフじゃ無い。
でも、このまま このチャンスを終わりにしたくなくて。
神様、そんな私は欲張りですか?
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せりにゃん(プロフ) - 更新お待ちしてます← (2017年9月22日 12時) (レス) id: 3b396a529f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ともこ | 作成日時:2017年9月13日 1時