358「帰るべき場所」藤ヶ谷side ページ8
藤ヶ谷side
(玉森)「会食の帰り、自転車と ぶつかって〜って所までは話しは分かるんだけどさ、イマイチよく分からない事があってさ。
事故に遭ったのは、マンションの近く!
…ってAは言うんだけどさ〜、
昨日 家の目の前まで、ガヤ…タクシー付けてるでしょ?
だから、よく分からねーなーって感じで。」
玉に、それを言われた瞬間、俺が公園でAちゃんに気持ちを伝えた事は、玉は未だ知らないのだと改めて分かった。
そして、まさか俺とAちゃんが公園で過ごした後に近くの公道で事故にあった事も…
玉は知らない。
(藤ヶ谷)「指?って言ってたっけ?骨折…。
右手?左手?」
(玉森)「左手〜。
利き手じゃ無いから少しはいいみたいだけどさ〜。
もう〜Aさ〜、帰ってきてからも なかなか痛いって言い出さなくて〜。
だから俺、骨折してるなんて思わなくて〜。」
(藤ヶ谷)「えっ?そうなの?
でも最終的には、きちんと話してくれた?みたいな?
病院、行ったんだよな?」
(玉森)「うん、病院 行ったよ〜。
無理矢理 連れて行った感じ〜。」
(藤ヶ谷)「えっ?どーいう事?」
(玉森)「だってさ〜痛いとか、自転車とぶつかったとか ちっとも言わないから、俺も始めは分からなくて、昨日 帰ってきてから すぐにAのこと抱いちゃったし。」
(藤ヶ谷)「……。」
抱いた…
さらっと言う玉だけど、俺は高鳴る鼓動が抑えられない…。
柄にも無く、少し足が震えた。
だって…その数分前までは俺が抱きしめ、俺の胸の中にいた彼女なのに、あれから…玉と。
だけど、帰るべき場所へ帰るって…そういう事で…
(玉森)「でもね、最後は ちゃんと話してくれたよ。
…事故に遭って、警察も救急車も呼ばなかったのも、俺に話せなかったのも、…俺のことを守りたかったからって。」
(藤ヶ谷)「そっか…」
(玉森)「うん、これからは、今まで以上に守ってあげたいなって。Aのこと。
そう思っちゃったね〜!」
照れながら話す玉だけど、なんだか その言葉は全て俺に向けられたもののように感じた。
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ちゃんたま(プロフ) - 更新ありがとうございます!玉ちゃんしっかりして〜 (2018年6月10日 0時) (レス) id: 97dc92da5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ともこ | 作成日時:2018年5月28日 1時