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400「微塵も無い愛」ひまりside ページ50

ひまりside

裕太が、さっきベッドに押し倒したのは、私に対する好意なんて微塵も無かったんだ…。




ただ、私の口から自供させる為だけに…。




あんなに優しく頭を撫でてくれたのに…




そこには好きとか愛の感情なんて全く無く…




抱きしめれば、私が喜んで、その気になって…全てを話すと思ったから…。




ただ、それだけの為の行為。




…………。




手を引かれて会場へ戻る途中、その優しい手から その事が痛い程 伝わってきた。




…Aちゃんのことが好きなんだって。




守りたいんだって…。






……………………………




2人で会場へ戻ると、裕太の担当マネージャーが、裕太のことを探し回ってた。




監督がお呼びらしく、すぐに連れて行かれてた。




私も、近くに並べられていたシャンパンを手に取り、そんな やり取りを遠くで ぼんやり見つめては、さっきの裕太との出来事を思い返した。




……………。




私のこと…好きだったって、言ってくれた…。




…一緒にいて楽しかった…って言ってくれた。





…嬉しかったなぁ。




すごく、すごく。




付き合ってた時、裕太…、そんな事 言ってくれなかったから。




付き合ってた頃を ふと思い返せば、毎日が不安だった記憶ばかりが蘇る。




人気が どんどん出て来て、テレビ出演やメディアへの露出が多くなっていく裕太…




それに比べて、全く売れなかった私。




仕事面でも焦ってばっかだった。




それが裕太との付き合いにも露呈していき…




私は、プロデューサーと…





(マネージャー)「ひまりさん!!

もうー、どこ行ってたんですか?

玉森君といなくなりましたよね?!

探してたんですよ!!

まだ監督への挨拶も終わって無いのに!」




……まっ、そんな事を言っても、プロデューサーとは何も無かったんだけどね。



私は、裕太といれれば それだけで良かったから…。




仕事面で焦る自分もいたけど、何よりも裕太だったから。




大好きで、大好きで。




こんなにも夢中にさせてくれる人は、後にも先にも現れない気がする。

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設定タグ:玉森裕太 , Kis-My-Ft2 , 藤ヶ谷太輔   
作品ジャンル:タレント
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ちゃんたま(プロフ) - 更新ありがとうございます!玉ちゃんしっかりして〜 (2018年6月10日 0時) (レス) id: 97dc92da5c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ともこ | 作成日時:2018年5月28日 1時

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