377「黒の高級車」 ページ27
(青川)「なぁ、本当に玉森ってやつの所に帰るつもりかよ！
あの写真の件で自宅前とかに記者とか張られてたら どーするつもりだよ！」
A「それでも帰る…」
(青川)「何 言ってんだよ！
あの写真、今頃どうなってるのか分からないんだぞ！
もしかしたら週刊誌とかに既に載ってたら どーすんだよ！！」
A「それでもいい。帰る。」
私は、オフィスを17時に定時退勤。
足早に会社からの最寄り駅に向かうも青川君が付いてくる。
それでも振り向かずに歩いていると、地下鉄に降りる階段で腕を掴まれた。
(青川)「俺ん家、来いよ。」
A「はっ？！なに言ってるの？」
(青川)「俺ん家だったら…そーいう記者とかいないしさ、イヤな目に遭わないだろ。
だから…来いよ。」
A「んー、気持ちは本当に嬉しいよ。
ありがとう。
でも、私、帰るね。
…ひまりさんは、ああやって言ってたけど、まだ玉森さんと直接話せて無いし、まずは話してみないと。
…うん、だから ありがとうね。」
こんな事を言っても…今日は、また名古屋に泊まりなんだな…玉森さん。
ドラマの撮影で。
夕方の新幹線って言ってたもんね…。
だから、家に戻っても一人。
そう、私は今、一人になりたい。
一人で頭の中を整理したい。
そして、それから…
玉森さんに ゆっくり電話したい。
時間が許すのならば…
電話越しでもいい…
…声が聞きたい。
(青川)「あ、あのさ！俺ん家でシャワーも使っていいし、俺のTシャツも貸すし、寝るのも、おまえにベッド譲ってやるよ！」
そういう問題じゃ無いんだけどな…(笑)
なんだか必死な青川君に思わず吹き出してしまう(笑)
そして、その優しさにも ありがたくて。
青川君って本当 元気だな…。
A「大丈夫、大丈夫…本当。
…私、帰るね。
ありがとう。」
ふと公道に目を向けると、私達が話す すぐ脇にピッタリ着く黒の高級車。
A「…。」
思わず息を飲む。
(青川)「A…、これってさ…、おまえのこと…。」
A「えっ…、違うよ／きっと…。」
否定をするものの、その否定に�爐�っと�瓩�付いてしまう。
これって 記者なの…？
パパラッチって事…？
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ちゃんたま(プロフ) - 更新ありがとうございます！玉ちゃんしっかりして〜 (2018年6月10日 0時) (
レス) id: 97dc92da5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ともこ
| 作成日時：2018年5月28日 1時
