初彼（続編） 6 (ページ38)

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288「見てしまった事実」宮田side ページ38

(宮田)「？！」

ん？

？？

思わず、すぐ様ドアを半分閉めた。

／／／

胸が早鐘を打つ。

俺の見間違えかな…。

いや、でも…

再び閉めかけたドアを恐る恐るそっーと開けた…

(宮田)「／／／」

／／ど、どう…いう事…、、／／

それは、俺の見間違えなんかじゃ無かった。

そこにいたのは…

紛れも無く…

ガヤさん…

だった。

ガヤさんはAちゃんの手を握り、寄り添うように座ったまま眠ってた。

これってさ…

…泊まったって…事だよね…。

しかも！手…／／

どういう…事…？！

慌てる気持ちを必死に抑え、俺は何事も無かったかのように静かにドアを閉めた。

見ちゃいけないものを見てしまった…、そう焦りながら、へんな汗が出てきてパニックたまま玉の家を後にした。

………………………………

そんな俺は、その足で秋葉原へ向かい、ぶらぶらフィギュアを見て回った。

もちろんフィギュアなんて今日は欲しく無かった。

むしろ、いつもなら飛び付くフィギュアが目にすら入って来ないけど、何かしていないと落ち着かない。

〝宮っちー！！〟

こういう街角の明るい声援にもいつもなら笑顔で手を振るけど、今はそんな気分にもなれず、下を向いて通り過ぎた。

なぜなら、頭の中はさっき見てしまった事実で埋め尽くされていたから。

ガヤさんが泊まり込みで一晩中ベッド脇で寄り添わなくちゃならない程、Aちゃんは体調が悪かったって事？なのかな…。

でもでも、手…握ってたよね…。

具合悪いからってさ、手…握る必要無いもんね…。

どういう…事…なんだろう。

ガヤさん…
Aちゃんのこと、もしかして…好き？とか…、、。

…………………。

な、わけ無いか！

色々な妄想を膨らませては、頭がパニクるのが止まらず。

そして、玉に何て言おう…って。

それが一番の悩みの種で、どぎまぎしては頭の中が真っ白になった。

ガヤさんに、keyを渡しちゃったのは、この俺だし…。

そんな俺は、いつもは心から楽しくなれる秋葉原の街も、今日はなんだか取るに足らないような気持ちになっていった…。

ぼーっと数件フィギュアショップを見て回った。

すると、見たく無かった着信を知らせる画面の文字。

…玉からだった。

もう心臓はドキドキを通り越し、バクバクしながら電話に出た。