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286「繋がる手」藤ヶ谷side ページ36

いつしか眠りにつくAちゃん。




その寝顔は本当に優しい。




掛け布団から出ていた手を布団の中にしまってあげようと そっと掴むと俺の手を握ってくる彼女。




でも、決して故意的では無く、好意的でも無く。




…ただの無意識で。




いや、玉と勘違いしてるだけかもね。




きっと毎日、玉が手を差し出せばAちゃんは喜んで手を握る…




…玉が手を差し出さなくても、玉の手のぬくもりを近くで感じればAちゃんは そう…今みたいに手を自ら握りにいく。




だから、俺の手を今 こうして握るAちゃんは、そういう毎日が 習慣づいてて…当たり前になってて…




だから、ただ寝ぼけてて…無意識なだけに過ぎなくて。




悲しいけど、まだまだ俺なんて Aちゃんにとって そんな存在でしか無くて。




………………………………




俺は、そんなAちゃんの手を離さずに ぎゅって握り返した。




今は未だ…無意識でもいい、玉と勘違いして…という形でもいい。




それでも繋いだ手の優しさを ずっと感じていたくて。




…次の夏は青い空と海を2人で追いかけてみたいな。




…秋になったら 頰を染めるような景色を2人で眺めてみたいな。




真っ白な雪の朝も…




桜が舞い散る日も…




そう…季節が変わっても、キミの隣にいたい。




そんな夢を見ながら…俺も いつしか眠りについていた。

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設定タグ:玉森裕太 , Kis-My-Ft2 , 藤ヶ谷太輔   
作品ジャンル:タレント
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作者名:ともこ | 作成日時:2018年4月22日 1時

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