282「葛藤する想い」藤ヶ谷side ページ32
A「すごく美味しかったです。
ごちそうさまでした。」
最後まで残さず全部食べてくれて ほっとした。
(藤ヶ谷)「良かった…。
絶対 元気になるよ。」
A「ありがとうございます。」
すっかり俺は、満遍の笑みのAちゃんの虜になっていた。
♪♪〜
そこへAちゃんの携帯が鳴る。
A「／／玉森さんからです／／
すみません、出ますね。」
そう言うとソファーを立ち上がり、携帯を持ちながら俺の元を離れ、キッチンの方へ行くAちゃん。
嬉しそうに。
その顔を見た途端…Aちゃんは玉のものなんだなって、改めて。
少し寂しくもなったけど、俺は宮田に代わって看病をしに来ただけだ！って、改めて。
…現実に呼び戻された…
だからこそ考えた。
宮田なら こんな時 何て言うかな…って。
きっと、優男全開で
�犇未�らの電話良かったねー��
って言うよな…。
だから俺も そう言わないとな！って心に決めた。
だけど、途端に ひまりの顔も浮かんだ。
�犁響閏圓梁席紂���
そんなモヤモヤした気持ちの俺の所へ電話を終えたAちゃんが戻ってきた。
(藤ヶ谷)「電話、終わっ…、、
えっ？！どうした？？」
ニコニコで戻ってくると思いきや、見上げたAちゃんの顔は曇っていた。
A「…今日…玉森さん、名古屋に泊まりみたいで…。
戻りは明日の夕方になるって…。」
すごく がっかりしながらソファーに座るAちゃん。
(藤ヶ谷)「？知らなかったの…？」
A「うん…知りませんでした。
私が昨夜から具合が悪かったから言い出せなかったみたいで。
…今、初めて知りました。」
(藤ヶ谷)「寂しくなっちゃった？」
A「うん…ちょっぴり。」
唇を噛み締めてるAちゃん。
玉のことが大好きな気持ちが滲み出ていた。
(藤ヶ谷)「そっか…。
それならさ、明日には会えるんだから、それまでに もっと元気になろうよ！」
……………………………
……これで、いいんだよな。この言葉で…。
宮田なら…そう言うよな。
きっと。
……………………………
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作者名：ともこ
| 作成日時：2018年4月22日 1時
